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夜鶯
「夜鶯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜鶯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
指環《ゆびわ》だの翡翠《ひすい》まがいの帯止めだのが、数限りもなく散乱している。
夜鶯《ナイチンゲエル》の優しい声も、すでに三越《みつこし》の旗の上から、蜜を滴《....
「デスデモーナのハンカチーフ」より 著者:宮本百合子
ト姫は、どんなに哀憐にロミオ! ロミオ! とよび、夜の露台で有名な独白を月、星、
夜鶯にかけて訴えたろう。しかし、ジュリエットが現実に出来たことは死ぬことしかなか....
「フロレンス・ナイチンゲールの生涯」より 著者:宮本百合子
喜びの眼に彼女が天使に見えたのは自然だった。 けれども、この雄々しい活動の人を
夜鶯《ナイチンゲール》め! と罵る人間もいた。その筆頭はスクータリー病院の院長ホ....
「イオーヌィチ」より 著者:神西清
分は涼しく、数ある窓の半分は年をへて鬱蒼たる庭園に面していて、春になるとそこで小
夜鶯が啼いた。お客が家の中に坐っていると、台所の方では庖丁の音が盛んにして、玉ね....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
のを取り出して、老人のそばに膝を下ろすと、老人は楽器を取りあげてそれを弾き、鶫や
夜鶯の声よりも甘美な音を出しはじめた。それは、今まで美しいものを見たことのない哀....
「接吻」より 著者:神西清
、こっち岸では、とある藪の繁みで、将校たちの群にはさらに気をとめる様子もなく、小
夜鶯が声をかぎりに歌いはじめた。将校たちはその繁みのそばに暫らく足をとめてちょい....