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夜鷹蕎麦
「夜鷹蕎麦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
夜鷹蕎麦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
こいつ》泥坊に相違ない、こういう奴が出るから茶飯《ちゃめし》餡《あん》かけ豆腐や
夜鷹蕎麦《よたかそば》が閑《ひま》になる、一つ張り飛《とば》してやろうと、廿人力....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。近所の人にだんだん問い合わせると、前の晩の夜ふけに彼によく似た男が通りがかりの
夜鷹蕎麦《よたかそば》を呼び止めて、燗酒《かんざけ》を飲んでいるのを見た者がある....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
だす夜風が霜を吹いて、半七は凍るように寒くなった。かれは柳の下に荷をおろしている
夜鷹蕎麦屋の燈火をみて思わず足を停めた。 「おい、お鉄さん。どうだ、一杯つき合わ....
「狢」より 著者:田中貢太郎
った。 「わ」 商人は一声叫ぶなり坂を四谷の方へ逃げあがった。あがったところに
夜鷹蕎麦の灯があった。商人は鞴のような呼吸と同時にその屋台へ飛びこんだ。 「大変....
「怪譚小説の話」より 著者:田中貢太郎
をあげたが、それは目も鼻もないのっぺら坊であった。商人は顫えあがって逃げていると
夜鷹蕎麦がいた。ほっとして傍へ往くと、蕎麦屋の爺仁が理を聞くので、のっぺら坊の妖....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
を、二杯くんな」と、思わずいってしまった。 ふたりは、やがて、かじかんだ手に、
夜鷹蕎麦の丼をかかえ、ふウふウいって、喰べあった。五体の血は生命の火を点じられた....