夢想権之助[語句情報] » 夢想権之助

「夢想権之助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

夢想権之助の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うるが、これだけはとてもかなわん、というのが一ツある。それが杖術だ。今日も静岡に夢想権之助の神伝夢想流がつたわっており、私は先日、警視庁の杖術師範鈴木先生に型を....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
相手とする者は敵が百本の手に百本の棒をふりまわしているような錯覚を感じる。武蔵も夢想権之助の棒には手を焼き、一般にこれを相打ちと称されているが、実際には武蔵が一....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
「私はクサリ鎌をやるにはやりますが、元来は杖を学んだものです」 「杖と仰有ると、夢想権之助の?」 「左様です。福岡に夢想権之助の神伝夢想流が今なお伝わっておりま....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
―そして神前において、会得したこの杖術を、自ら夢想流と称し、人はてまえを呼んで、夢想権之助といっております」 彼が口を結ぶと、武蔵も礼儀を返して、 「拙者の家....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ある。 「やっ……?」 「わたくしです。――しばらくでござりました」 「木曾の、夢想権之助どのではないか」 「意外でございましょう」 「意外だ」 「三峰権現のお....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
二寸の樫の杖を提げている男だった。 伊織の連れとあれば、これはいうまでもなく、夢想権之助。 「もうお止し。探さないでもいい」 重ねて、権之助はいったが、伊織....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
他の諸書。それと傍証的ないろいろの角度から見て、吉岡家との一乗寺|下り松の試合。夢想権之助との邂逅。伊賀の宍戸某との出合い。奈良宝蔵院の訪問。出雲松平家における....