大きな顔[語句情報] » 大きな顔

「大きな顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大きな顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤外線男」より 著者:海野十三
対する期待|外れを口にする人も少くはなかった。 だがしかし「赤外線男」否定党が大きな顔をしていられるのも、永い時間ではなかった。ここに突如として赤外線男の魔手....
」より 著者:海野十三
「まあ、くれるなんて。貰っていただくんだわ。ほほほほ」 と会主は吃驚するような大きな顔で笑った。 そんなわけで、彼は間もなく、新邸の中にまたもう一つ新しく素....
海底大陸」より 著者:海野十三
であろうか。 「アトランティス生物の怪! これを知らずして、生物学者でござると、大きな顔をしているやつがあったら、わしはその先生のまえで、腹をかかえて笑いたいの....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
えし注意をあたえた。 正吉の予想はあたった。 その奇魚どもは間もなく水面に、大きな顔を出した。それは、正吉たちが見なれている魚のようにとがった顔をしていない....
海底都市」より 著者:海野十三
辻ヶ谷君とはほとんど口をきいたことがない。 その辻ヶ谷君の、かさかさにかわいた大きな顔を見たとき、僕は今までの秘密がなにもかも一ぺんに分ったように思った。 「....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
編んだ派手な太い横縞のセーターに、ズボンはチョコレート色の皮ものらしいのをはき、大きな顔の頭の上に、小さい黄いろい鳥打帽をちょこんと乗せている。 「へえ、すみま....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
と その翌日のことである。 袋探偵は、いよいよ猫背を丸くして、黒眼鏡の背景の大きな顔を、よく熟れた蜜柑のように赭くして、伯爵の許へやって来た。 「怪賊の見当....
超人間X号」より 著者:海野十三
今日《こんにち》、あいかわらず博士が柿ガ岡病院にいたのでは、X号は三角岳研究所で大きな顔をして、もうけ仕事をつづけていられない。 だから、彼は谷博士をさらって....
火星兵団」より 著者:海野十三
言うなだって。ふん、それはこっちで言うことだ。地球の人間がこの火星にやって来て、大きな顔をしているやつがあるかい。お前たち三人を、やっつけるなんて、それこそ一ひ....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
えた。 全くふしぎな、気持のわるい生物である。 その怪物は、くるくるうごく、大きな顔をもっていた。顔のまん中には、蜻蛉の眼玉のようにたいへん大きな眼があった....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
が、沖島の方をのぞいていた。 一つは、衛兵の顔、もう一つの顔は、ピート一等兵の大きな顔であった。 「おい、コーヒーをもってきてやったよ」 ピートがいった。 ....
軍用鼠」より 著者:海野十三
のにちょっと機嫌を悪くしたが、まあまあ我慢して文句を控えた。そして籠の近くに赭い大きな顔を近づけた。 「オイ、員数は?」 「員数は皆で二十匹です」 「二十匹だっ....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
「おちかさん。」 多津吉は、盥のごとき鉄鉢を片手に、片手を雲に印象した、銅像の大きな顔の、でっぷりした頤の真下に、屹と瞳を昂げて言った。 「……これは、美術閣....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
に手首からさきのない腕が、にゅっとかれのほうにつきだされ、のっぺらぼうのまっ白な大きな顔が、うす青い三つの深い穴をあけて、空中に浮いていた。 あっと思うひまも....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
道な生活だった。 ある日、郷里で県会議員をやっている兄が、山高帽などをかぶり、大きな顔をしてやってきた。弟の家に泊まって大阪見物を、とでもいうつもりだったのだ....