大べら[語句情報] »
大べら
「大べら〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大べらの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
者買は精神的娯楽で、天麩羅や、団子は物理的娯楽なんだろう。精神的娯楽なら、もっと
大べらにやるがいい。何だあの様《ざま》は。馴染の芸者がはいってくると、入れ代りに....
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
《わりふ》か、よし押してやろ」 と、ぺたりと御念入りにも盗んだ、人の印形まで、
大べらぼうの盗人は押してしまったのである。 六 この盗賊、誰あろう....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
するなんて、――己たちみんなをこんな目に遭わせた手前がだ! こん畜生め! こんな
大べらぼうな話って聞いたこたぁねえ。」 シルヴァーはちょっと言葉を切ったが、私....
「魔都」より 著者:久生十蘭
を返させましたが、たとえ縁は切っても、やはりわたくしの血脈につながる一人、それが
大べらぼうなものまで担ぎ出して、こういう馬鹿な騒ぎをいたします。いま、あなたが相....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
か。すると、つまり、あなたにお娘御が大勢あって、どうにもやり場に困るから、こんな
大べらぼうな奴だが、ひとりくれてやろうなんてえおつもりなのだと思いますが、なにし....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
ころを御苦労!」 どん!と銃声が響いた。ルパンはすぐ身を引いて、 「あははは、
大べら棒!」 「御用だ!ルパン、神妙にしろ!」 扉はぐらぐらと揺れている。ルパ....
「米」より 著者:犬田卯
を植えているのである。 「畜生――」と彼は思わずひとり言をかっとばした。「そんな
大べら棒ってどこにある。」 「いよう、なんだや、今頃――」 ひょいと横あいから....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
い心持ちでいっぱいである。 それにしても再び言うが日本太郎、何が動機でああいう
大べら棒な芸を演るようになり、また数奇な一生を経たのだろう。そのうち左楽老人にで....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
ったのだったが、これは楽天地よりもむしろやりにくかった。というのは文芸部がとんだ
大べら棒で、「モダン漫才」という看板を上げ、そうプログラムにもまた印刷してしまっ....