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「大人君子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大人君子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
は大勢の氏の崇拝客が殆ど終日居並んでいた。氏は客達の環中に悠然と坐って居ると殆ど大人君子のような立ち優った風格に見える。あれを個人と対談してひどく神経的になる時....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人は養い難し――駒井は、やっぱりそうしたものかなあ、そうして、自分たちが必ずしも大人君子というわけではないが、ともかくも理想の天地を拓こうとする途に向っても、必....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。面白いものを小説の稗史《はいし》のと人が言うけれど、あれは本来こしらえもの、大人君子の興味に値するほどのものではないが、勝のおやじの自叙伝に至ると、真実を素....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございませんでした」 「中身はお伽噺《とぎばなし》のようなものだが、このお伽噺は大人君子《たいじんくんし》も深く味わわなければならないお伽噺だ」 「ほんとうに左....
神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
。事実としてあるべからざる虚偽の談である。それは愚人小児の喜ぶところであっても、大人君子の見て陋とするところのものである。然るに崇厳なる神典にはかかる荒唐不稽の....