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「大任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
そんなら、ひとつやって貰おうか?」編輯長は豹一の成すべき仕事を説明して、 「こら大任やよって、気張ってやってや」と、念を押した。 この際なら、どんなけちな仕事....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
させてしまった。彼女は僕に脱走をすすめる。しかし、僕は敵国人の行動を報告すべき重大任務を有するし、又|迚も脱走が成功するとは思わない。今は少しでも彼女と魂を相倚....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「それは、閣下に代って、わたくしが遂行いたしました。閣下から信頼を受けてあの重大任務をおうちあけ願っていなかったら、わが国史上に、一大汚点を印するところであり....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
か? 負けないか? わが家族よ! 一家の長として、お前たちの生命を保護するの大任をこれまで長く且ついろいろと苦しみながら遂行して来たが、今やお前たちに対する....
海底大陸」より 著者:海野十三
ーン・メリー号救助の命令をうけ、遠く大西洋上に派遣された英空海軍の部隊は、いまや大任をはたして、どうどう英京ロンドンさして凱旋してきたのである。 ロンドンは、....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
四月十七日夜に入ると共に支度をして居た、松平次郎三郎元康は、十八の若武者ながら、大任を果すべく出発しようとした。酒井与四郎|正親、同小五郎忠次、石川与七郎数正等....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
いと思った。そこで川村少佐に相談した処、少佐は計介の為人を知って居たから、この重大任務遂行の使者として、之を少将に推薦した。計介は任務重大であって、その任でない....
島原の乱」より 著者:菊池寛
、三河の一向一揆に手を焼いたかを見てもわかる次第だ。内膳正重昌、若い頃、大阪陣に大任を果したから、百姓一揆何程の事あろうと思召されようが、それは大違いである。且....
近時政論考」より 著者:陸羯南
問題にしてもっとも大なるものは、当時にありて新憲法編纂の事業なりき。伊藤伯はこの大任を負いて欧州に旅行し、十八年に至りて帰朝せしが、時勢の必要を感じて従来の大宝....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
れば、私はこんな危険な船に乗りこみはしなかったのです」 と、帆村は彼が海外で重大任務をはたして今かえり道にあることをほのめかし、 「船長。この船には、ねらわれ....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
ばによって、私には、だんだん事情が明かになってきた。そして、これは今までにない重大任務だと思った。 「じゃあ、いつからあの城塞へ入り込むつもりかね」 と、私が....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
“人造人間戦車”の設計図を胡魔化しに行かせたのであった。 今や工学士油蹈天は、大任を果して、めでたくこの砂漠へ帰ってきたのであった。醤の喜びは、察するに余りあ....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
刀川は、さっきから、そのことに気がついていたが、どうしたものかと考え中であった。大任を持つ身の、こんな小さなことで喧嘩したくはなかったが、原大佐から親しくさずけ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ったか。ざ、残念だ」 艦長室の三人の士官は、無念そうに互の眼と眼を見合わせた。大任を帯びて飛行島に渡った川上機関大尉も、遂に使命半ばにして斃れてしまったのであ....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
出来るかもしれない。しかし然諾をどうしよう? 知己のご恩をどうしよう? ……この大任を委ねて下された貴郎に対する知己の恩! その大任をお引き受けした貴郎に向かっ....