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大伴
「大伴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大伴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
しまった。なるほど、十五年前に墨書し、その後十五年間|瓶の中に水を張ったのでは、
大伴の黒主の手を借らずとも、今日5098の文字は消え失せているに違いなかろう。 ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
やく、新しい官人の生活に入り立って行った。 ことし、四十を二つ三つ越えたばかりの
大伴家持は、父|旅人の其年頃よりは、もっと優れた男ぶりであった。併し、世の中はも....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
」にしろ、あれをおれが推奨するのは、そこに思想の開顕が見られるからだ。『万葉』の
大伴卿の「讃酒歌十三首」にしても同事だ。いずれもが教養の高さと修錬の深さとを示し....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
……」 人物 石ノ上ノ綾麻呂 石ノ上ノ文麻呂 瓜生ノ衛門 清原ノ秀臣 小野ノ連
大伴ノ御行 讃岐ノ造麻呂(竹取ノ翁) なよたけ 雨彦 こがねまる 蝗麻呂 けらお....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
ところが多いのである。 短歌と近代詩と 短歌は、万葉を見ても、奈良の盛期の
大伴旅人・山上憶良あたりにも、既に古典としての待遇を受けている。旅人の子家持の作....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
に於て彼地の碩学や高僧等をその博覧強識に由って驚嘆させたのもその例の一つであり、
大伴古麿が、唐朝の宮中席次に於て、西畔の第二位に列せたるを怒り、断乎として抗議し....
「「草紙洗」を描いて」より 著者:上村松園
てみたのでした。 小町の“草紙洗”というのは、ご存じのとおり、宮中の歌合せに、
大伴黒主が、とうてい小町には敵わないと思ったものですから、腹黒の黒主が、小町の歌....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
すらと出来上ったのでした。 むかしむかし内裏の御殿で御歌合せの御会があったとき
大伴黒主の相手に小野小町が選ばれました。 黒主は相手の小町は名にし負う歌達者の....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
とするところと符合するものまた少きにあらざるがゆえに、筆のついでに附記するのみ。
大伴宿禰の族たる佐伯宿禰統率のもとに、宮門警衛の任に当りし佐伯部なる部隊が、蝦夷....
「影」より 著者:岡本綺堂
と断るにゃあ及ばねえ。口の悪い奴だ。 おつや 黒がそんなに悪いかしら。天下を望む
大伴の黒主と来りゃあ、黒だって役がいいわ。まあ、そんなことより、これ、これ……。....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
定されたに無理はない。俘囚長必ずしもそれ自身俘囚の種であらねばならぬ理由はない。
大伴大連室屋の子|談が夷種の軍隊たる佐伯部の長となり、佐伯宿禰の家を起したからと....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
申しました。その佐伯を徴発して、宮門護衛の兵士に採用しましたものを佐伯部と申し、
大伴氏の一族佐伯宿禰に率いられて、
大伴部の兵士とともに天皇をお護り申すお役をつと....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る。その点に、上古の天皇と氏上との対面の様子が彷彿するのである。この言立てには、
大伴氏の「海ゆかばみづく屍、山ゆかば草むす屍」の言立ての単純さに比べると、何か見....
「古事記」より 著者:太安万侶
立派な矢を挾んで、御前《みまえ》に立つてお仕え申しました。このアメノオシヒの命は
大伴《おおとも》の連等《むらじら》の祖先、アマツクメの命は久米《くめ》の直等《あ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
をウカレメというのも浮浪女の義で、「万葉集」には「遊行女婦」と書いてある。大宰帥
大伴旅人や、越中守
大伴家持などと歌の贈答をしたという、名誉の遊行女婦がすでに奈良....