大作[語句情報] »
大作
「大作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
、いまわしい不安を禁じることが出来ない。
「自分はさっきまで、本朝に比倫を絶した
大作を書くつもりでいた。が、それもやはり事によると、人なみに己惚《うぬぼ》れの一....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
球へ輝かしい夢を移さなければならぬ。
庸才
庸才《ようさい》の作品は
大作にもせよ、必ず窓のない部屋に似ている。人生の展望は少しも利かない。
....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
題となるのは、この人的物的資源を僅々二十年内に大動員し得るかである。固より困難な
大作業である。しかし革命によって根底的に破壊したソ連が、資源は豊富であるにせよ、....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
飛行機の性能と破壊力が頂点に達したため、地球の距離が百分の一に短縮され、短日月に
大作戦が可能になった。それで地球上の統一ということがずっと容易になったのだ。その....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
をせざる事。 九、容貌風采共卑しからざる事。 十、精進の志に乏しからざる事。
大作をやる気になったり、読み切りそうもない本を買ったりする如き。 十一、妄に遊....
「「汐くみ」の画に就いて」より 著者:上村松園
や満足出来るものに致しましてから、本当に筆を執ったのでございます。 この画は、
大作ではありませんけれども、全体に於て私自身の有って居ります考えなり筆なりを、自....
「三人の師」より 著者:上村松園
生に劣らない正姿の人であった。 しかしまた一面お優しいところもあって、ご自分の
大作を公開以前に私たちによく縮図することをお許しになられたことなど、先生の大器量....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
「花がたみ」は第九回文展出品作で、大正四年の制作である。 この絵は、わたくしの数多くの作品中でも、いろんな意味において
大作の部にはいるべきもので、制作に当たっては、数々の思い出が残っているが、なかで....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
注いで――これまでにずいぶんと数多くの制作をして来た。 展覧会に発表したそれら
大作の数だけでも一百枚にのぼるであろう。 描きたい絵はまだまだ沢山ある。展覧会....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
どうか」 そういう訳で栖鳳先生が命名された屋号である。これは支那風の人物とか、
大作の支那風画を描き年号を入れたり改まった時に使っている。 爾来私は五十年この....
「縮図帖」より 著者:上村松園
い。 私がつとめて縮図をとるのはこの故にである。 ずっと前には師の栖鳳先生が
大作を描かれると必ずそれを縮図にとらしてもらった。昼では先生のお制作の邪魔になる....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
究せねばならぬことがかずかずある。 生命は惜しくはないが描かねばならぬ数十点の
大作を完成させる必要上、私はどうしても長寿をかさねてこの棲霞軒に籠城する覚悟でい....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
妹……」 こう話しかけた、境辻三の先師は、わざと大切な名を秘そう。人の知った、
大作家、文界の巨匠である。 ……で、この歌人さんとは、一年前、結婚をしたのでし....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
かった代りに、製作慾もまた薄かったようだ。アレだけの筆力も造詣もありながら割合に
大作に乏しいのは畢竟芸術慾が風流心に禍いされたのであろう。椿岳を大ならしめたのも....
「私の仕事 松篁の仕事」より 著者:上村松園
のにも手を付けて見たいと思います。何分少少は落付いた気分で描かなければ公開すべき
大作などは出来ません。 今の若い者のやっている事は、勝手気儘に任してあるので、....