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「大供〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大供の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
べは屋敷に歌留多《かるた》会の催しがあって、親類の人たちや隣り屋敷の子息や娘や、大供小供をあわせて二十人ほどが寄りあつまって、四ツ(午後十時)を過ぎる頃まで賑や....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
に墨や朱を入れたのが泳いでいたものです。中には年の行かない小僧などをつかまえて、大供が面白半分に彫るのがある。素人に彫られては堪らない。小僧はひい/\云って泣く....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
以上の大紙鳶は、職人か、もしくは大家の書生などが揚げることになっていた。松の内は大供小供入り乱れて、到るところに糸を手繰る。またその間に娘子供は羽根を突く。ぶん....
八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
親実はじめ八人の者を殺したことを後悔しだした。彼は国中の寺々へ向けて、二日三夜の大供養をさした。寺々では領主の命を受けて、それぞれ供養をはじめたが、読経している....
病室の花」より 著者:寺田寅彦
ある。芝居は「雪姫」であった。観客の大部分は無論子供であったので、われわれ異国の大供連はなんだか少しきまりが悪いようであった。王妃に扮した女優は恐ろしく肥った女....
Liber Studiorum」より 著者:寺田寅彦
水ができた。その周囲の芝生に立ち入るなと書いた明白な立て札はあるが、事実は子供も大供も中供もやはり芝生に立ち入って水の面をのぞかなければ気が済まないのである。こ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
、諏訪へ参るでござりましょう」 「供揃い美々しく致すよう」 ――で、その翌朝、大供を従え、鏡葉之助は発足した。玲瓏たる好風貌、馬上|手綱を掻い繰って、草木森々....
○○獣」より 著者:海野十三
た雑草が生えしげっていて、いつもはスポンジ・ボールの野球をやるのに、近所の小供や大供が使っているところだった。その平坦な草原の中央とおぼしきところの土が、どうい....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た。私どもは内の万歳を見る外に、よその万歳をも見て歩いた。万歳の尻には子供は勿論大供も跟《つ》いて行った。才蔵は随分しつこく戯れたもので、そこに居る若い女などに....
高原」より 著者:寺田寅彦
七月十九日には上田の町を見物に行った。折からこの地の祇園祭で樽神輿を舁いだ子供や大供の群が目抜きの通りを練っていた。万燈を持った子供の列の次に七夕竹のようなもの....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
加え、四人の大男が獅子舞い見物ピクニックとシャレこんだからだ。お酒があるから男の大供のピクニック弁当も重たいものだ。 本日はピクニックであるから、コマ駅まで電....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
ないがいい」 「ふれを廻わせ! ふれを廻わせ!」 秀吉は例の性急であった。 「大供が悪戯をやり出したわい。さあ忙しいぞ忙しいぞ!」徳善院は退出した。 ....
鎖ペンを握って」より 著者:種田山頭火
持っていて欲しいということです。小供のするような無邪気な喧嘩ならば面白いけれど、大供のする睨合には感心しません―― △兎に角、こう早く本社が成り立ったのは嬉しか....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
半以上の大紙鳶は、職人かもしくは大家の書生などが揚げることになっていた。松の内は大供小供入り乱れて、到るところに糸を手繰る。またその間に、娘子供は羽根を突く。ぶ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
物が百二、三十本も立つのですから実に壮観です。恐らくバタでもって一夜にこれだけの大供養を行うということは、私は世界においてほかにあるまいと思います。むろんこれよ....