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大俗
「大俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
と称えて形も似ている、仙家の美膳、秋はまた自然薯、いずれも今時の若がえり法などは
大俗で及びも着かぬ。早い話が牡丹の花片のひたしもの、芍薬の酢味噌あえ。――はあは....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
結びにして、それで尻からげという扮装。坊主頭に捻鉢巻をしているさえ奇抜を通越した
大俗さ。それが片手に水の滴たる手桶を提げて、片手に鰻掻きの長柄を杖に突いていた。....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
ほんとうにわかるに違いない。芸術家の妻になるために生まれてきたような処女だ。あの
大俗物の堂脇があんな天女を生むんだから皮肉だよ。そうしてかの女は、芸術に対する心....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
に当日はあすこを心掛けて参ったので、煙草は喫まず、その癖、樹下石上は思いも寄らん
大俗で、ただ見物も退屈、とあらかじめ、紙に捻って月の最中というのを心得ていました....