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「大倭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大倭の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
五尺の長さにメッキリと書き詰めた漢文の上を形式ばかり眼を通して、その結末にある、大倭朝天平宝字三|年癸亥五|月於 大唐翰林学士芳九連二|女芬 識 という文....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ら逃げ支度して人に捉《と》られはせぬものを」だ。鶯も蛙も同じ歌仲間というが敷島の大倭《おおやまと》での事、西洋では蝮が唄を作るのじゃ。蛇は多く卵で子を生むが蝮や....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
楽書《らくがき》してある。 猿郎出世是天魔(猿郎世に出づ是れ天魔) 一代雄風冠大倭(一代の雄風、大倭に冠たり) 可惜柴亡豊亦滅(惜しむべし柴亡び豊また滅びぬ)....
死者の書」より 著者:折口信夫
聞えて来た。なるほど、憤怒の相もすさまじいにはすさまじいが、あれがどうも、当今|大倭一だと言われる男たちの顔、そのままだと言うのである。貴人は言わぬ、こう言う種....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ら流れこんだものが少しく変形したものもあり、京に伝達せられるまで、(折口博士は、大倭宮廷に漸次に貯留せられたものと考えている。)幾らか手を入れたものもあるだろう....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
のようなものが落ちていました。紙の包みをあけてみると、中味は金メッキのお守りで、大倭大根大神とあるのです。これはオーカミイナリの祭神の名だそうです」 古田巡査....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
山だ。石上神宮が又曲者で、これもその近いころに征服された豪族の氏神の如くであり、大倭神社なるものも強力だった国ツ神、亡びた豪族の産土神の如くである。征服した各豪....
清心庵」より 著者:泉鏡花
みりゃお名もまや様で、夫人というのが奥様のことだといってみれば、何のことはない、大倭文庫の、御台様さね。つまり苦労のない摩耶夫人様だから、大方|洒落に、ちょいと....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
韓服属以来、かの国人は古来支那人使用の文字のままに、これを「倭」と号し、或いは「大倭」と敬称する例となり、我が国またこれに倣って、その文字を在来の呼称なるヤマト....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
の面影が、想像の額縁のなかにもりあがってきた。 法華寺、詳しくは法華滅罪之寺は大倭の国分尼寺で、光明皇后の熱信から生まれたものらしい。天平十三年に詔が出ている....
古事記」より 著者:太安万侶
の名をアメノサデヨリ姫といいます。次に佐渡《さど》の島をお生みになりました。次に大倭豐秋津島《おおやまととよあきつしま》(本州)をお生みになりました。またの名を....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
ならぬが、どうも牛は出雲民族によって、韓国から我国に輸入され、これに反して、馬は大倭《おおやまと》民族によって、同じく韓国から舶載したもののように考えられる。時....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
勝田郡吉野村美野……………………………………………………………白壁の池 久米郡大倭村大字南方中……………………………………………………二つ柳 広島県 豊田郡高....