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「大兄さん〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大兄さんの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
うからね。山猫だって屍虫《しでむし》だって、てんで寄りつかないにきまってますわ。大兄さん、いったい肝ぐらい喰べたって何になるのさ」 時江はおりおりこのように、....
行人」より 著者:夏目漱石
たというので介添《かいぞえ》がその代りを勤めた。 自分の隣に坐っていたお重が「大兄さんの時より淋しいのね」と私語《ささや》いた。その時は簫《しょう》や太鼓を入....
阿繊」より 著者:田中貢太郎
です。今、返っていったなら、いやな顔をせられるのでしょう。もしまた帰るとなれば、大兄さんと別家するのですね。でなければ私は死んでしまいます。」 嵐はそこで帰っ....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
だ。」 ラクシャンの若い第|四子《しし》が 微笑《わら》って兄をなだめ出す。 「大兄さん、あんまり憤《おこ》らないで下さいよ。イーハトブさんが向うの空で、又笑っ....
廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
ないわ。 欣二 じゃ兄きの方が引っかけた? 尚、悪いや。 双葉 違うの。私には、大兄さんがせい子さんに好意を持つの、わかる。きれいな人よ、せい子さんて。ううん顔....