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大内裏
「大内裏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大内裏の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
もないが、余りにも公卿第一の夢の実現に急であった。窮迫した財政の内から、荘厳なる
大内裏の造営を企てたりした。其他地方官として赴任した彼等の豪奢な生活は、大いに地....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
おもしろいでしょう」
「意外でした」
「遊廓も以前には、二条にあったものですが、
大内裏に近うて、夜半などには、民歌や俗曲が、御苑のほとりに立つとかすかに耳にさわ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、どんな圧迫があるかと観ている公卿たちは、昼夜、みかどの御無念そうな眉を繞って、
大内裏の広大な無力の森のうちで、今はただ恟々と、ただ事の打開策に集議ばかりしてい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
なく、二人の恋は、致命的な事件に会わねばならなかった。 その当時のことである。
大内裏の、しかも局町に、盗賊が入ったという怪事件があった。 所もあろうに、宮中....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ハタと鳴って、ひとしおお胸のときめきを打った。 「ああ、これでついに、籠のごとき
大内裏から世間という大空へ翔け出たのだ。ふたたび、宮門へ還る日には、もはや内裏を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あったとみえる。事のおこりはこの建武元年の正月、天暦いらい荒廃のままとなっている
大内裏造営 の議が決まって、さてその国費は? というところから、このくるしい捻....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ったいは強風だった。都の朝も雲脚の迅い明滅をしきりにして、加茂川の戦ぎがそのまま
大内裏の木々をも轟々とゆすっていた。 「あれ、御簾が」 「蔀が」 と、殿上でも....