大凶[語句情報] » 大凶

「大凶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大凶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
だ※《まぶた》を挙げて、ぎょろりと新蔵へ眼をくれると、「成らぬてや。成らぬてや。大凶大凶よの。」と、まず大仰に嚇《おど》かして、それからまた独り呟くように、「....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
説を称えたと云うほどで、とにかく三つの外惑星が双魚座と連結するという天体現象は、大凶災の兆とされているのだ。しかし、凶災を人為的に作ろうとするのが、呪詛じゃない....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に書き出す。 既に米高と言ったから、米高がかった話より初めよう。昔スウェーデン大凶年で饑飢免るべからずと知れた時、国民会議してすべての老人と病人を殺し、せめて....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
ゆくのを眺めていることは、どんなにか苦しいことでしょう。戦いの運はもう凶のうちの大凶です。 鬼影を見る 「呀ッ、出て来たッ」 果然、モーニング・コートを....
死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
死体の匂い 田中貢太郎 大正十二年九月一日、天柱|拆け地維欠くとも言うべき一大凶変が突如として起り、首都東京を中心に、横浜、横須賀の隣接都市をはじめ、武相豆....
聖女人像」より 著者:豊島与志雄
ずりこまされそうだ。危い。ただ歩いている。――誰かが呪文のようなことを唱える……大凶と大吉との交叉する一刻だ。悪魔になりたいか、神になりたいか。息をひそめよ、息....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の金でそッくり米を買って、これを船で東京へ運んで売った。ところがその年は全国的な大凶作で米があがっているところへ、北上平野は上々の豊作で安い米が買えた。だいたい....
貞操問答」より 著者:菊池寛
ェンスが、一度でパッと揃えば、吉。そろっても、スペードからでは凶、揃わないときは大凶などと、独りでその日の客足を占ってみる習慣が、ついていた。 トランプは、幸....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
欠乏が頻々と囘起することを意味するものの如くである。ガムビア地方に三年間も続いた大凶作の時に、多数の人民は奴隷となった。レイドリ博士がパアクに確言したところによ....
雪の宿り」より 著者:神西清
方も地下方も悉く絶え果てるばかりでございます。かてて加えて寛正はじめの年は未聞の大凶作、翌る年には疫病さえもはやり、京の人死は日に幾百と数しれず、四条五条の橋の....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
は、その結果に対し大いに責任を負うべきである。 スウェーデン人は、一七九九年の大凶作に異常な忍従をもって処したが、しかもその後に至り酒類の醸造を禁止する法令が....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
アルパン当り七セチエの産額をもって大豊作の年とし、一アルパン当り三セチエをもって大凶作の年とし、平年作をもって一アルパン当り五セチエとしている1)。彼れの考える....
飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
しかし、右の詩句に現われているような、単純にして素朴な苦闘ぶりには、それが、大凶作、大飢饉地帯の中であるだけに、私は、今までの暗黒街の女群や、ルンペン群の生....
妖怪学」より 著者:井上円了
気合を予定する法あり。例えば、男女相性のことにつき、男火性、女また火性なるときは大凶とす。なんとなれば、火に火を重ぬれば炎となる、炎は胸をこがすわけにて、夫婦相....
迷信解」より 著者:井上円了
剋 火 │火 生 土 │火 剋 金 相生大吉┤土 生 金 相剋大凶┤金 剋 木 │金 生 水 │木 剋 土 └水 生 ....