大医[語句情報] » 大医

「大医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大医の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
その名刺をポケットに落し込みながら、私は取りあえず凱歌を揚げた。早川というのは九大医学部の寺山内科に居る、医学士の医員で、記者仲間に通った色魔に相違なかった。そ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
右の鑑定人が呼び出された。 一人は頭蓋骨の鑑定を命ぜられた斯学に学殖経験深き帝大医科の助手友長医学士で、一人は布地の鑑定を命ぜられた本郷の裁縫女学校長として令....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、外ならぬ貴方で御座いました。言葉を換えて申しますれば、当精神病科の面目、否、九大医学部全体の名誉は目下のところ唯一つ……あなたが過去の御記憶を回復されるか否か....
惜別」より 著者:太宰治
者だと称する不精鬚をはやした顔色のわるい中年の男がやって来て、あなたは今の東北帝大医学部の前身の仙台医専を卒業したお方と聞いているが、それに違いないか、と問う。....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
てな」 「ははあ、さようでございますか」葉之助は案外だというように、「先生ほどの大医にも、お解りにならないとは不思議千万」 「いや私もガッカリした。そうしてひど....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
れはいい。どうしてそんなことに気がつかなかったろう。ああなんと跳躍的進歩をとげた大医学よ。――」 万吉郎は悦びのあまり、男の手をとってひき起し砂利場の上で共に....
社会時評」より 著者:戸坂潤
、医学博士は約六千八百人。一日平均三人三分の割で製造されているということだ。某帝大医学部では、或る年の博士製造高が同年の同学部の卒業生(即ち医学士)の数を遙かに....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
在でなくてはならぬ。これは海軍側から苦情が出たのが一応無難におさまった。さらに京大医学部の教授会が、太田武夫氏の「人類癌の細胞学的研究」という学位論文を通過させ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひっかかって眼を白黒し、 「うむ、ええと、こいつは……こいつはちょっと難物だぜ、大医博士深根輔仁《おおいはかせふかねすけひと》の『本草和名《ほんぞうわみょう》』....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
一つとしてこの誤謬を犯していないものはない。どうも病が膏肓《こうこう》に入っては大医も匙を擲たざるをえないとはまことに情けない次第だ。 声を大にし四方を脾睨《....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
を熱海に遣わすこととなり、爾来浅田はしばしば熱海に往復して公使を診察せり。浅田が大医の名を博して大に流行したるはこの評判高かりしが為なりという。 さてロセツが....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
いところの煩いを救うにあるのである。即ちこの にいることは出来ない。じつに如来は大医王である。その薬は八万四千の法薬でもって衆生の八万四千の煩悩を救うのであるか....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
聞」に次のような有益な記事が掲載されていた。それを切り抜いて、ご紹介する。九州帝大医学部福田得志博士が中心になり、過去七年間、この問題を検討した結果である。 ....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
、喜び切っている母親から、車の中で聞いたところでは、その青年は病気になるまで、東大医学部の三年に在学していたということであった。 「ではお友達たちはもうみんな、....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
較するときは、仏教の方、別主義の宗多し。これ釈迦の本意にして、その言に、「われは大医王なり、病に応じて薬を与う」といえり。すなわち、人の病症一つならざれば、これ....