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「大受け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大受けの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
は、あのチビ公に腰を折ってだね、どうか御支配人、ながい目で頼む。きっと、今夜から大受けにしてみせると、言ったんだが聴いちゃくれない。もっとも、理屈は向うにあるだ....
如是我聞」より 著者:太宰治
リイに二十年前に留学し、或いは母ひとり子ひとり、家計のために、いまはフランス文学大受け、孝行息子、かせぐ夫、それだけのことで、やたらと仏人の名前を書き連ねて以て....
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
、両親の勘当とで、板挟みになって死んだ訳だナ」 「書きてえナア畜生……夕刊に……大受けに受けるんだがナア……」 「イカンイカン。まだ絶対に新聞に書いちゃいかん」....
銀座幽霊」より 著者:大阪圭吉
……それも銀座の、ジャズの街の真ン中で、幽霊が出たんだから、こいつア新聞屋にゃア大受けだがね……」 二 事件は、俄然紛糾しはじめた。警官達....
仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
を恥知らずの無学な筆で下品に書き流せばいい、大衆は低いものだから調子さえ下げれば大受けに受けると思っているので、どうしたら馬鹿にしてかかることができるかとそれに....
二重心臓」より 著者:夢野久作
いえば傷だ。日本では現在、あんなようなクラシカルな声が流行ないが、西洋に行ったら大受けだろう。俺はあの娘を洋行さしてやるのを楽しみに、ああやって家の庭の片隅に住....
猿面冠者」より 著者:太宰治
ぷりがいいと言って、喝采を送るかも知れません。あなたのよろめくおすがたがさだめし大受けでございましょう。そしておかげで私の指さきもそれから脚も、もう三秒とたたぬ....
惜別」より 著者:太宰治
近くに政岡の墓と称せられるものさえある程だから、この芝居も昔から仙台ではさだめし大受けであったろうと思っていたが、あとで人から聞いたところに依ると、それは反対で....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ンの裁判」。これは市伽古の上級法廷を背景とする亜米利加のメロだが、妙に変っていて大受けだ。現に世界中三十七個国でやっている。観客一同を陪審官に見立てて舞台で公判....
私本太平記」より 著者:吉川英治
仲間の役の一人が、楮幣に引ッかけて、楮幣もじりの戯れ舞いを演ッたところ、お客には大受けに受けたものの、そのあとは、たいへんな事になってしまってね」 「捕まったん....