大口袴[語句情報] »
大口袴
「大口袴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大口袴の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ようやく、その人を、正面切って見ることができた。 六十がらみだ。山蚕織のごつい
大口袴、胴服といった姿である。美作の短刀一本、帯の前にたばさみ、腰の坐りもシャン....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とばかり、西の方へ走り出していた。 後醍醐は跣足になられた。 走りながら
大口袴をくくし上げて、まわりの顔へ。 「妃たちもあとから来るであろうな」 「まい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ある。――それにつれて、大床の中ほどへすすみ出た観世清次は白の小袖に白地に銀摺の
大口袴を穿き太刀を横たえ、尉の仮面をつけていた。 驚くべきことには、仮面は余り....