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「大台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大台の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
が有るから、旨《うめ》え物を沢山《たんと》食《あが》れ、なにー、愚図/\云うな、大台《おおでえ》を……大台をよ、内芸者《うちげいしゃ》を二人揚げて呉んな」 と....
単独行」より 著者:加藤文太郎
泉に下り、吉田口から富士山に登り御殿場に下山を皮切りに、九月には大峰山脈を縦走し大台ヶ原山に登った。十月には大山に登り船上山へ廻ってみた。大正十五年七月中頃には....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
任だ、大蔵卿だからな。公卿《くげ》の大蔵卿は名前倒れの看板だが、傾きかけた幕府の大台所を一手に賄《まかな》う役目は重いよ、辛いよ。小《こ》っ旗本《ぱたもと》の家....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
であるが、紀伊半島を一周する汽車線はいまだに完成していない。また、紀州の南端から大台ヶ原を通って吉野へ現れるには、どうしても数日テクる以外に手がないのである。吉....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
こ)を越えて、尾鷲へ下ったのである。矢の川峠は、紀伊と伊勢と大和の三国の境をなす大台ヶ原山を主峯とした台高山脈が南に走って高峯山となり、その裾を熊野灘に浸そうと....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
廊下を通ると、こんな大きな顔が出たから、驚いて尻餅を搗きながら、能く見たら台屋が大台を持って帰って往くのをお化と間違えたのですが、一切そういうものが見えるような....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の機縁は遠い前からのことであって、この和尚がまだ大徳寺の三玄院で、味噌を摺ったり大台所を雑巾を持って這い廻っていた頃からの知りあいだった。 その頃、大徳寺の北....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
らないのが嘉治さんである。「健脚ですなあ、どうも」と訊くと、この辺から龍神ノ湯、大台ヶ原、高野あたりまでを、中学一、二年のころに歩いたことがあるという。爾来、歩....
大岡越前」より 著者:吉川英治
一種の絶対権のある所だけに、実は、想像以上なものかも知れないのだ。 廊下の隅、大台所、講堂などの、あちこちに首を寄せて、恟々と、何か、声ひそませて協議していた....