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大司教
「大司教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大司教の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
万リーブルの年金を得たのだそうだ。或る僧侶《そうりょ》が、只、鼻声だと云うために
大司教となり、行商人が金貸しの女と結婚して、七八百万の金を産ませた。十九世紀のさ....
「旅愁」より 著者:横光利一
よって石のざらざらした肌に手をつき、
「どうだ一つ記念にこの額持って帰ろうかね。
大司教のいたところだから、この絵必ず名人の絵に定ってるよ。」
「駄目よそんな乱暴....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
中に、カーン、カーン、と天主教会《てんしゅきょうかい》の鐘がなるひびきを聞いた。
大司教《だいしきょう》さまが、盛装《せいそう》をしてしずしずとあらわれた。と、下....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ものでございますよ。猊下様は哲学者のディデロートが、あのエカテリーナ女帝の御世の
大司教プラトンのところへまいった話を御存じでございますか。はいるといきなり『神は....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たる人物で、レジオン・ドヌールの勲章を所有し、友人としては、二、三の大臣、一人の
大司教、多くの上院議員、文芸界や財界の著名な人々、などをもってると言い、ある有力....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
している食堂には、アンリ・ピュジェー閣下が一七一四年七月二十九日に、アンブロンの
大司教公爵シャール・ブリューラル・ド・ジャンリー閣下、カピュサン派の牧師でグラス....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ンがブラッセルのリチモンド公爵夫人の家の舞踏会に行っていたことを話した。すると、
大司教めいた顔つきのあらあらしい武人であるスールトは言った、「舞踏会は今日だ。」....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
公爵閣下は、八十五歳になって十五の蓮葉娘《はすはむすめ》と結婚された。ボルドーの
大司教だったスールディー枢機官の弟のアリューイ侯爵ヴィルジナル氏は、八十三歳で議....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
といっしょにこいよ。」
「ええ。」と年上の方が言った。
そしてふたりの子供は、
大司教のあとにでもついてゆくようにして彼のあとに従った。もう泣くのをやめていた。....
「決闘」より 著者:神西清
……学界の明星と教会の光明か……そうら、裾を引きずったハレルヤどのが、するすると
大司教に御昇進、まあさ、御手に接吻せにゃなるまい……それもよしよし……どうぞまあ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
たテーブルの脚もとに、エセックスは膝まずき続けていた。何時間かの後、カンタベリの
大司教が気の毒がって、伯爵の起立を動議し、許された。後には倚りかかってもよいとさ....