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大名行列
「大名行列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大名行列の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人をたぶらかすこともある。美少年にも化ける、大入道にも化ける。あるときには立派な
大名行列を見せる。源平|屋島《やしま》の合戦をみせる。こういう神通力《じんつうり....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
藩くらいはあるに相違ないのであるから、参覲交替の季節が訪れると共に、街道を上下の
大名行列が数繁くなるや、忽ち右の「挨拶」が御陣屋の玄関に山をなして、半年とたたぬ....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
ぐらいの間隔をおいて、東海道を西へ、西へ――。 先頭は、国へ帰る祖父江出羽守の
大名行列。それから一日ほどおくれて、大次と千浪の手品駕籠の辻芸人、そのつぎは、文....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないとのことであります。 後共《あとども》は霞引きけり加賀守 という百万石の
大名行列は、年に二回は行われる。その年に二回の加賀様の行列によって、一年の活計を....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
。 参覲交替で駿河守は江戸へ行かなければならなかった。 甲州街道五十三里を、
大名行列いとも美々しく、江戸を指して発足したのは五月中旬のことであった。江戸にお....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、蜘蛛《くも》の子を散らすように逃げてしまいますからね」 ここで、万々一のお
大名行列の威力まで引合いに出して、お雪に力をつけてみたのですが、お雪の耳へは入ら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に、一寸一分の上《あが》り下《さが》りもなく、粛々として練って来ました。 この
大名行列のためにあわてて道をよけた人は、遠くの方からいろいろと噂をはじめる。 「....
「箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
町でまた自動車がつかえて動かなくなった。向うから妙な行列が来る。箱根観光博覧会の
大名行列だそうである。挟箱や鳥毛の槍を押し立てて舞踊しながら練り歩く百年前の姿を....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
を練り歩くのであった。ことにそのなかに、面白き思附き、興ある見物《みもの》として
大名行列があった。それは旧大名の禄高《ろくだか》多く、格式ある家柄の参覲交代《さ....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
って、一時に目潰しでも投げたのでは御座るまいか、ヒリヒリ致してどうも成り申さぬ」
大名行列の大勢ことごとくが、一時|盲目になって立往生をしたのであった。 ....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
んだから、そればかりでも大変なものでしょう。 今度の病気は去年の十一月、箱根へ
大名行列の世話においでなすってからのように思う。押詰って見えた時、海軍病院で診察....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
いたイギリス人がうまにのってやってきて、ばったりぶつかったのです。 そのころ、
大名行列といえば、道ばたの家は雨戸をおろし、とおりかかったものは道をよけて、とお....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、ウロ舟、物売り、石垣舟、すべてが影をひそめてしまうところは、ちょうど陸における
大名行列が下座先触れの法式と変りがない。 森啓之助の乗りこんだ脇船は、一あし先....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
仙道と北国筋との追分でしてね。沓掛や軽井沢と並んで浅間三宿といったのだそうです。
大名行列で随分盛んだったでしょう。その追分には馬頭観音が立っているんですがね、い....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
い時ばかりで、またそういう物を運ぶために、走る練習をさせたものかも知れぬが、昔の
大名行列の挾箱持ちは、馬とおなじ速力でついて行かねばならず、飛脚という者などは、....