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「大命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
にもあれ彼等が現世に在りて為ししことに就て審判るるのである、而して彼は悪人に対し大命を発して言い給うのである、「我れ嘗て汝等を知らず、悪を為す者よ我を離れ去れ」....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
迷信ではない。忍耐と努力との極致じゃ」 藤戸大尉は、帯剣を釣る手を憩めて何か重大命令を受けて来たらしい僚友に、哲学じみたことを言った。 外へ出ると、大分風が....
地中魔」より 著者:海野十三
た。 岩は地の底へ巧みに作られた自分の巣窟に帰ると、いきなり部下を集めて下した大命令! さてどんな大事件が、「岩」の手によってこれから捲き起されようとしている....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たが、それは本当であった。 鈴木貫太郎海軍大将は、枢府議長の任にあったが、今度大命を拝した。七十八歳の高齢と聞くが、日本の国はどうしてこう年寄の御厄介にならな....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
それをお聞きになりますと、四たび礼拝をなすったうえ、 「実は私も、万一そういうご大命がくだるかもわからないと思いましたので、妹は、ふだん、外へも出さないようにし....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
なくもある。 この猫をひざへのせて夕刊を読んでいたら号外が来て、後継内閣組織の大命が政友会総裁に降ったとある。犬養さんは総理大臣を拾ったのである。 遁げたカ....
怪星ガン」より 著者:海野十三
かしいとは思ったが、いやなギンネコ号の乗組員ながら、ひとりの人命を救うために、重大命令を発した。 怪人ガスコは、ぷんぷん怒って、ギンネコ号にもどってきた。出迎....
怪塔王」より 著者:海野十三
」 「うむ、怪塔ロケットだ。逃すな。それ、全速力で追撃!」 塩田大尉は全機に一大命令を発しました。 ああら不思議、怪塔ロケットは、傘のようにかたまっていたた....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
う。 南シナ海にようやく風が出て、波浪が高くなってきた。この時、連合艦隊から重大命令をうけた、わが最新潜水艦ホ型十三号は一路飛行島に近づきつつあった。 ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
カ月前にすでに後継内閣の首班は岡田大将に決定していたのだそうだが、愈々岡田大将に大命が降下するまでは、殆んど凡ての新聞記者さえが夫を想像することさえも出来なかっ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
と、殆んど漫才(万歳)的性質を帯びて来るのである。軍縮全権は、軍縮条約締結という大命の方は明白にこれを失したが、その代りに比率軍縮の打倒による現軍縮条約一般の打....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
前から行われていただろうというのである。それに対して山田博士云、「遣唐使の派遣が大命を奉じて死生を賭して数年を費して往復するに、綿のみにても毎年二十万屯づつを輸....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
るだろうというので、おもにジェソップ氏の身廻りの用をさせていた。がその間、僕には大命が下っていた。それは、チャンドをそれとなく探ることで、ジェソップ氏は、またま....
次郎物語」より 著者:下村湖人
して考える余裕など、少くともわれわれ軍人には全く想像もつかないことである。」 「大命を奉じては、国民は親子の情でさえ、たち切らなければならない。いわんや友愛の情....
露の答」より 著者:坂口安吾
いのところで政界と縁を切りましたが、このときは大変な騒ぎであった。 時の内閣に大命が降るに就ては裏に事情があって、その代り之々のことを実現してくれろ、そういう....