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大和撫子
「大和撫子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大和撫子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
十五貫。大一番の丸髷に結って肉襦袢姿、それが三百ポンドもある大重錘をさしあげる、
大和撫子ならぬ大和|鬼蓮だ。 狂人の無電か 「おやおや、故国の人だというか....
「源氏物語」より 著者:紫式部
種類の草花を混ぜて植えるようなことはせずに、美しい色をした撫子ばかりを、唐撫子、
大和撫子もことに優秀なのを選んで、低く作った垣に添えて植えてあるのが夕映えに光っ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
らしいみたいです。ねえ? それミーのじゃろなどと姉さんと云っている、しかし何たる
大和撫子でしょう。そんなことも可憐よ、いろいろと、ね。〔略〕 もうそろそろ四時....
「作画について」より 著者:上村松園
はしたない遊女でありますが、外国人を客としてとらねばならぬ羽目におちいったとき、
大和撫子の気概をみせて、 露をだにいとふ大和の女郎花 降るあめりかに袖はぬ....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
外人専門の米軍許可を得ている美妓のいる堀ハウスにもいって見たのである。愛らしい純
大和撫子が蝶々さんのような和服を着かざったり、上海ドレスにきめの細かい雪の肌を包....