大和民族[語句情報] »
大和民族
「大和民族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大和民族の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
、渋味のつくる三角形とを両端面に有する三角※《さんかくちゅう》の名称である。わが
大和民族の趣味上の特色は、この三角※が三角※の形で現勢的に存在する点にある。
....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
上水に尻《けつ》を使い、天下の城の鯱《しゃちほこ》を横眼に睨んだ江戸ッ子は、正に
大和民族の男性的な性格を最も痛快に代表しているものと云えよう。その
大和民族の精華....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
亡此の一戦に懸る。各兵員|夫れ奮闘せよ」 おお、やろうぜ! さア、闘おうぞ!
大和民族の腕に覚えのほどを見せてやろう。 一死報国! 猪口才なりメリケン艦隊....
「田園雑感」より 著者:寺田寅彦
のすみずみまで広がって行っても、盆の月夜には、どこかの山影のような所で、昔からの
大和民族の影が昔の踊りを踊っているのではあるまいかと。 盆踊りという言葉にはイ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とそんなことを言って軽蔑したがるので、蠅はすなわち隼人《はいと》、隼人はすなわち
大和民族のほかの古代史の一民族だともいう。 隼人をその後には訛《なま》って「ほ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
をぬかしてたまるか。危険よ、困難よ、不幸よ、さあくるならいくらでもこいだ。われら
大和民族は、きさまたちにとっては少々手ごわいぞ) 空中勤務者は、あくまで冷静沈....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
たことがわかった。狼狽したり、悲鳴をあげたり、浅ましい策動などをするのは、本当の
大和民族の血をうけついでいない連中のやる真似なんだ」....
「空襲警報」より 著者:海野十三
鉄造は一歩前に出て悲痛な声をはりあげ、 「貴様はそれでも、天皇陛下の赤子かッ!
大和民族かッ、五反田防護団員なのかッ! 恥を知れッ」 まァまァと分団長が中に入....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
である。社の大いさ三間二面、廻廊があって勾欄が付き、床が高く上っている我等が祖先
大和民族の、最古の様式の社なのである。 社に添って家がある。おおかた似たような....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
くは日本の美をも支那系と目している。少くとも支那美の一傍系と見ているようである。
大和民族に独立の美の一大源泉があって、まったく世界のいずくにも類を見ない特質を持....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ペッと大地につばをはいた。富士男の顔はさっとあからむとともに、そのいきいきとした
大和民族特有のまっ黒なひとみからつるぎのごとき光がほとばしりだした。 「もういっ....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
州へ、他人の侵入を許せよう。 その想いは、私一人ばかりが持っているのではない。
大和民族として生をうけたものならば誰でも同じである。 慈母の如く、豊情豊彩のわ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
伝えられています。山鬼は日本で云う山男或は山※なるものは元来何であるかと云うと、
大和民族の我々よりも早く既に此の本土に棲んでいた人種で、其中にはアイヌもありまし....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
朝日差すところ朝雲高くそびゆる富岳《ふがく》をもって象徴せられた日本は滅亡した。
大和民族は最低の奈落に突き落とされた。私たちは生きて恥をかくばかりである。原子爆....