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「大国民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大国民の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
着致し候《そろ》事と自信|致候《いたしそろ》。左《さ》もなくば切角《せっかく》の大国民も近き将来に於て悉《ことごと》く大兄の如く胃病患者と相成る事と窃《ひそ》か....
征服の事実」より 著者:大杉栄
樗牛全集の中に、ブランデスの何かの本から抜いた、次の文がある。 「少なくともヨーロッパの四大国民の名は、いずれもみな外国の名である。フランスの名称は、ライン河の西岸に棲ん....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
ースと共に、四年間に亙った帝人事件が無罪と決定したこと並に、明春建国祭を期して一大国民運動をおこして特に国体明徴、日本精神の昂揚、個人主義、自由主義、功利主義、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ばよほど寛大だ。が、そのかわり忘れてならない物品を列挙すれば、第一に決死の覚悟と大国民の襟度。つぎに、優に十日間は支えるに足る食糧。すなわち、ありとあらゆる缶詰....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
め、自分の誤解だと思おうとつとめた。――だが、どうしても駄目《だめ》だった。……大国民の芸術的至宝をこしらえている凡庸《ぼんよう》と虚偽との量に、彼は驚かされた....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
った。彼らのうちには、表面的な超国境主義が支配していて、四つのおもな国語と西欧四大国民の智嚢《ちのう》とが安らかに混和していた。各民族がそれぞれ自分の割当を、ユ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うちにも光り輝き、その罪悪のうちにも強力であった。あらゆる国民をしてフランスを「大国民」なりと言わしめるため、天より定められた人であった。否なおそれ以上であった....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
った。かかる中間的局面には、疲労と喧騒《けんそう》と耳語と睡眠と雑踏とがあって、大国民が一宿場に到着したものにほかならない。それらの時期は特殊なものであり、それ....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
、いずれかである。吾々は公債の著しい増加に堪え得ないであろうというのではない。一大国民の力に限界を置くことは困難であろう。しかし、個々人が、単に彼らの故国で生活....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
えんの道を考えねばならぬ。不朽の典籍に親しんでその良心と理性を満足せしむることは大国民としての根本的教養であらねばならぬ。日本の現代文化はあまりに急速に発展せし....