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「大地震〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大地震の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
二十四年の事でございます。御承知の通り二十四年と申しますと、あの濃尾《のうび》の大地震《おおじしん》がございました年で、あれ以来この大垣《おおがき》もがらりと容....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
棒も残っている。 聴き給え、高い木木の梢に何か寝鳥の騒いでいるのを。鳥は今度の大地震にも困ると云うことを知らないであろう。しかし我我人間は衣食住の便宜を失った....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
で、内のは挽割麦を交ぜるのだがよほど腹がすかないと麦の方へは嘴をつけぬ。此奴ら、大地震の時は弱ったぞ――啄んで、嘴で、仔の口へ、押込み揉込むようにするのが、凡そ....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
炭を搦んで、真赤に※って、窓に沁み入る山颪はさっと冴える。三階にこの火の勢いは、大地震のあとでは、ちと申すのも憚りあるばかりである。 湯にも入った。 さて膳....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
長崎への原子爆弾投下もうつされていると。 十二月二十一日 ◯今暁四時、熊野沖に大地震あり、和歌山、高知、徳島、被害甚だし。東京ではゆるやかな水平動永くつづきた....
海底大陸」より 著者:海野十三
のもまたやむをえないことだと思っていますよ。きっと今、あなたはいまから九千年前、大地震のために大西洋の波の下に陥没し去ったアトランティス大陸のことを思い出された....
海底都市」より 著者:海野十三
ほか》なくなった。この機会というのは何だったろう? とつぜん、この海底に起った大地震だ! 和解《わかい》の日 とつぜんこの海底に起った大地震! それ....
恐竜島」より 著者:海野十三
。 そのときだった。とつぜん大地がぐらぐらっとゆれはじめた。 「あっ、地震だ。大地震だ」 二人はびっくりしてたがいにだきついた。鳴動《めいどう》はだんだんは....
火星兵団」より 著者:海野十三
うに、ゆらゆらと、大ゆれにゆれはじめたのであった。 地震? 地震なら、よほどの大地震であった! 壁は、めりめりと大音響をあげて、斜に裂けだした。柱がたおれる。....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
やっと見えます。ああ、何たる惨状でしょうか。 「うむ、これはひどい!」 「まるで大地震の跡のようだッ」 「おお、向うに火が見えるぞ」 近づいてみると、それは町....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
がいくぶん落ちついてくるとともに、杜は先ずいまの地震が、彼の記憶の中にない物凄い大地震だったことを認識した。次に、倉庫が潰れて、その下敷になった輸入機械は、すく....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
―あの辺も火は疾かった――燃え上っていたそうである。 これ――十二年九月一日の大地震であった。 「それがし、九識の窓の前、妙乗の床のほとりに、瑜伽の法水を湛え....
歯車」より 著者:芥川竜之介
れは新聞を読んでいればね。しかし向うにいて見給え。新聞紙上の日本なるものはのべつ大地震や大洪水があるから」 するとレエン・コオトを着た男が一人僕等の向うへ来て....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
つ八畳ばかりなのと二枚ある。以前はこれが一面の目を驚かすものだったが、何の年かの大地震に、坤軸を覆して、左右へ裂けたのだそうである。 またこの石を、城下のもの....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
破裂の情況を書いてあるのを見いだしました。その前年度の暦に、日本の方角に当たって大地震が起こるということを書き載せてあったところが、果たして磐梯山が破裂をなした....