大塔宮[語句情報] »
大塔宮
「大塔宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大塔宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の遣り方では、到底確実なる郷土誌の編纂は望むべからざるなり、と。すでに日高郡には
大塔宮が熊野落ちのおり経過したまえる御遺蹟多かりしも、審査せぬうちに合祀のために....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、然りとはいへども天帝の身には近づかで、修羅《しゅら》かれがために破らると……」
大塔宮《だいとうのみや》の昔をしのぶにはちょうどよい土地である。あの時分以来、こ....
「この夏」より 著者:宮本百合子
百合が咲いている。フダーヤはその岩屋に入って、凄く響く声の反響をききながら、 「
大塔宮が殺される時の声もこんなに響いたんだろうな」 といった。隅に、巨大な蜘蛛が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まくりものが、あたり一面に散らかしてあって、室の一隅の草刈籠《くさかりかご》は、
大塔宮《だいとうのみや》がただいまこの中から御脱出になったままのように、書き物が....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
柄であろうという川崎先生の鑑定でありました。それから、また一方に同氏の調べた中に
大塔宮護良親王の兜の前立が楠公の兜の前立と同様なものであろうという考証が付いたの....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
若かったが、なかなか腕が勝れ、仕事の激しい人でありました。明治二十三年の博覧会に
大塔宮を作って出品し好評であった。惜しいかな故人となられました)。それから私は顔....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
お立ちになられたは、いつか山伏風に身をやつされ、その上を蓑笠で蔽いあそばされた、
大塔宮護良親王様と、同じ姿の七人の家来、村上彦四郎義光や、平賀三郎や片岡八郎等で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
れは。 元弘、建武の頃から正平年間にわたる長い乱世にかけてこの御山が、時には、
大塔宮護良親王の戦勝祈願をこめらるる大炉となり帷幕の密議所となり、また時には、楠....