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「大壁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大壁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
る、そして金屏風を背後にした菊花のように、この有毒植物の、刺戟強い濃紫は、焼砂の大壁を背景にして、荒廃の中に、一点の情火を、執念《しつこ》くも亡ぼさずにいる。 ....
雪の白峰」より 著者:小島烏水
目にも立派に分るようになり、七、八歳の小童から、中学生まで、往来を通るにも、西の大壁を仰向いて、足を緩めるようになった、初めはくさしていた大人も、南向きの白鳥の....
白金神経の少女」より 著者:蘭郁二郎
かで見た、っていうんじゃろう。その筈じゃよ、これはあの有名なシスティーン礼拝堂の大壁画『最後の審判』と同じなんじゃ。同じというより、これはその下絵か、又は特に頼....
流線間諜」より 著者:海野十三
かに左右へ開いていった。そしてその後から何ということだろう、竪横五メートルほどの大壁画が現れたがそれは毒々しい極彩色の密画で、画面には百花というか千花というか凡....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の桐紋がちりばめてあることまで丹念に見てしまったが、なお中央の滝と牡丹と唐獅子の大壁画を見直し、見返すことを忘れませんでした。その大壁画の雄渾《ゆうこん》にして....
小説 円朝」より 著者:正岡容
んとにこんなお寺の生活《くらし》なんて、しんからしんじつつまらなくって、壁も壁も大壁みたようなものだろう。そうしてこの自分もまた、次第にその大壁の中へ塗りこめら....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
。 金堂壁画――金堂壁画とアジャンター壁画――インド風の減退――日本人の痕跡――大壁小壁――金堂壇上――橘夫人の廚子――綱封蔵 金堂へは東の入り口からはいるこ....