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「大士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大士の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
たらさん》の山腹において、桂《かつら》の大樹を見つけ、それを、立ち木のままに千手大士の尊像にきざまれたが――」 「なんだい、お開帳かい? こいつ、髪《かみ》をゆ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
在書目録』に、『竜樹菩薩和香方』一巻と出で、香道の祖と尊ばる。それもそのはずこの大士ほど香より大騒動を生じ大感化を受けた者はない。『法苑珠林』五三に竜樹の成立《....
十二支考」より 著者:南方熊楠
陀の念仏流行して西方浄土往きの切符大投げ売りとなるまでは、キリスト教の多くの聖人大士が極楽へ直通りせず最終裁判の日を待ち合すごとく、弘法大師その他の名僧信徒、殊....
十二支考」より 著者:南方熊楠
日々伴れて行った。一日使いが忘れて往かず、狗子独り往きて高声に吠え知らせたので諸大士来って食を受け、さて長者に向い最早雨降るべし、早速種植えせよと教えた。長者す....
十二支考」より 著者:南方熊楠
婦も尻餅《しりもち》、平素畜生を灰色坊主と呼んだ故、灰衣托鉢僧団の祖師フランシス大士が立腹と早合点で、地にひれふし、大士と弟子たちの宥免《ゆうめん》を願い奉ると....
源氏物語」より 著者:紫式部
様子は限りもなく艶《えん》であった。経を小声で読んで「法界|三昧《ざんまい》普賢大士」と言っている源氏は、仏勤めをし馴《な》れた僧よりもかえって尊く思われた。若....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
》が湖上で黄金の千光眼《せんこうがん》の影向《ようごう》を拝し玉ひしゆゑ爰に千手大士を創建《そうこん》し玉ひ補陀楽山千手院《ふだらくさんしんじゅいん》と名付玉ふ....
或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
乗らるる迎えの舟だ。五濁深重の此岸を捨てて常楽我浄の彼岸へ渡りの舟。櫂を操る十六大士のお姿も、追々はっきり見えて来た。あな尊とや観世音|菩薩、忝けなや勢至菩薩。....
法然行伝」より 著者:中里介山
ととのえ、さまざまにもてなした。ここで法然は念仏往生の道を細かに授け、中にも不軽大士《ふぎょうだいじ》の故事を引いて、如何なることを忍びても、人を勧めて念仏をさ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
伝説の人が、国守清原元輔の頃、ここに観世音を祠って以来のものといわれている。観音大士のほかに、洞外洞中に、五百羅漢の石像が、乱離と、あちこちに、仆れたり、倚った....