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大壺
「大壺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大壺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
土の人形が並んでいた。龍門の石仏の首が二箇、正面の棚に白く泛き上った傍で、白磁の
大壺の胴が室内を和らげ、分担した光沢の度合で、鉢や皿類が、昇って来た人の脚音をそ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
手《あいて》は苦い顔をしてだまってしまう。私はそこにも厭《あ》きて、錫《すず》の
大壺《つぼ》に酌《く》みいれてあるお水をもらって、飲んだり、眼につけていたりする....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
スの上には、大阪から種をとりよせて咲かせたと花やが自慢したという大輪のダリヤが、
大壺にささって居ります。こんな花びっくりなさるでしょう、まるで生きている飾提灯ほ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
「御前様のものは全部同じ戸棚にございます」 戸棚をあけると、一番下に梅干用の
大壺が四ツもあった。 「それでは、お嬢様にお目通りさせていただきましょう」 彼....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
りますが、どう運ばれたものか非常に遠出をして、日本全国の葉茶屋の店には、これらの
大壺が二つや三つ置かれていない場合はないまでに広まりました。仕事はごく最近まで続....