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大天使
「大天使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大天使の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
、サン・ミグエルが地獄の悪魔と、モオゼの屍骸《しがい》を争っていた。が、勇ましい
大天使は勿論、吼《たけ》り立った悪魔さえも、今夜は朧《おぼろ》げな光の加減か、妙....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
に、蝗《いなご》を沢山|掬《すく》い上げながら、食えと云う所を見た事がある。また
大天使がぶりえるが、白い翼を畳んだまま、美しい金色《こんじき》の杯《さかずき》に....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
道』というのがあるが、それはダンテにも劣らぬ大胆な場面の描写に満ちている。聖母が
大天使ミハイルに導かれて、地獄の中の苦難の中を遍歴する。そして聖母が罪人やその苦....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
奏曲も、彼にはちょっと小気味よいものだと思えた。第九交響曲の崇厳なアダジオは彼に
大天使を想像さした。ハ短調の交響曲を開く三つの音のあとで彼は、「はいってはいけな....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
きびしい眼で彼女を見てはいなかった。平素はあれほどいらだちやすい彼だったが、今は
大天使のような我慢強さで彼女の言葉を聞いていた。彼は彼女を批判すまいと心にきめて....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かに味わおうとも、それを忍ぶことができようか。かかる打撃は、恍惚《こうこつ》たる
大天使をも、光栄に包まれたる半神をも、必ずや戦慄《せんりつ》させるであろう。
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