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大姉
「大姉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大姉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
っているのである。
僕の母の命日は十一月二十八日である。又戒名は帰命院妙乗日進
大姉である。僕はその癖僕の実父の命日や戒名を覚えていない。それは多分十一の僕には....
「ろまん灯籠」より 著者:太宰治
と、王子とでは、身分があまりに違いすぎます。ここから不仕合せが起るのです。あとは
大姉さんに、お願いいたします。ラプンツェルを大事にしてやって下さい。」と祖母の言....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
名が書いてあるぜ」 「えッ。どう、どう? なるほどね、瑞心院《ずいしんいん》妙月
大姉としてあるようですが、気味のわるい、なんのまじないでしょうかね」 「知りたけ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のだ。――一枚は新帰元泰山大道|居士《こじ》という戒名。他は同じく新帰元円明貞鏡
大姉とあるのです。 「フフン。居士号
大姉号をつけてあるところは相当金持ちだな」 ....
「新生」より 著者:島崎藤村
き映った金色の位牌《いはい》には、次のような文字が読まれた。
「宝珠院妙心|
大姉《だいし》」
十一
「汝《なんじ》、わが悲哀《かなしみ》....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
もある。その中にまじって、明真慈徳居士、行年七十二歳とあるは半蔵の父だ。清心妙浄
大姉、行年三十二歳とは、それが彼の実母だ。彼は伊之助と共に、それらの位牌の並んで....
「きりぎりす」より 著者:太宰治
した。お写真も拝見しました。楽天家らしい晴やかな顔をしていました。これは、池袋の
大姉さんの御推薦でした。もうひとりのお方は、父の会社に勤めて居られる、三十歳ちか....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が据えられ、茶碗の水には落葉が二枚浮いて居ました。白木の位配に「新円寂慈眼院恵光
大姉」と書いてあります。慈眼院恵光
大姉――其処に現われた有無の皮肉に、私は微笑を....
「根岸庵を訪う記」より 著者:寺田寅彦
。後ろへ廻って見ると小さな杉が十本くらいある下に石の観音がころがっている。何々|
大姉と刻してある。真逆に墓表とは見えずまた墓地でもないのを見るとなんでもこれは其....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
き回ってる肥った受付の女が一人いた。アガト修道女という名前であった。十歳から上の
大姉さまたちは、彼女のことをアガトクレス(訳者注 シラキューズの暴君)と呼んでい....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
。杉江と居並んで、仏壇の中を覗き込んでいるうちに、お光はそう言ってから、金ぴかの
大姉号を眺め始めた。 「それは、斯う云う訳なので御座いますよ。貴女はまだ、その道....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
して活ける共同体ではないのである。 新しい墓が出来た。義兄は姉の法名、佳室妙豊
大姉というのを彫りつける下書きを文人的凝り性から、何百枚も書き直しては丹念に書い....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
、娘さんぐらいになると、どうしても名前をつけなければならぬ。 「コレ、何々院何々
大姉よ」 と云って戒名で呼ぶわけには参らない。私の恋しい織田信長サンのお嬢サン....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
す。あまり永く御無沙汰したから今日は私のことのみ書きました。姉の戒名は釈貞室妙証
大姉と申します。 一片の回向をお願い申し上げます。(久保謙氏宛 七月二十日。庄....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
スの娘どもが覗きに来る。
若いのはこわごわそっと来る。年上のは
横着に出掛ける。
大姉えのテチスが嗅ぎ附ける。
あなたを二代目のペレウスにして抱き着いて
キスをす....