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大子
「大子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大子の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
がら、午前十一時五十五分、今度は首尾よく上野出発。この時から常陸《ひたち》山中の
大子《だいご》駅に至るまでの間の事は、既に日曜画報にも簡単に書いたので、日曜画報....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の悪戦苦闘となった。 湊を出て西に向かった水戸浪士は、石神村を通過して、久慈郡
大子村をさして進んだが、討手の軍勢もそれをささえることはできなかった。それから月....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
びやかして、かわいらしく口をとがらした。ケリッヒ夫人は、自分の足下に転がっている
大子供を微笑《ほほえ》みながらうち眺め、自由な片方の手でやさしく彼の頭をなでてや....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いだいていた。ディーネルもまた彼を愛していた。この内気で几帳面《きちょうめん》な
大子供は、クリストフの狂暴な独立|不羈《ふき》の精神に魅せられてしまって、滑稽《....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
した。自分も十歳ぐらいな子供のように勢い込んで仲間入りした。散歩の人たちは、その
大子供が大声をたてて駆け出したり、三人の少女に追われて木のまわりを回ったりしてる....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
くないのであります。 私は児童の守り神として、姥の神を拝むようになった原因も、
大子が実は児の神のことであったとすれば、それでよくわかると思っています。姥はもと....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
も知れない。そう思うわけは我国では、もとは長男長女をオオイコといい、漢字では常に
大子と書いていたからである。 この新嘗の祭という口言葉は、もうそのままでは農民....