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大学生
「大学生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大学生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
かり頭の白いだけに、令息よりも一層|慓悍《ひょうかん》である。その次に坐っている
大学生は勿論弟に違いあるまい。三番目のは妹にしては器量《きりょう》の好過ぎる娘さ....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
行った。薄汚い後の馬車に乗っているのは重吉や彼の従弟《いとこ》だった。彼の従弟の
大学生は馬車の動揺を気にしながら、重吉と余り話もせずに小型の本に読み耽《ふけ》っ....
「彼」より 著者:芥川竜之介
もちろん》何も言わずに彼の話の先を待っていた。
「すると電車の中で知り合になった
大学生のことが書いてあるんだよ。」
「それで?」
「それで僕は美代ちゃんに忠告し....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
に茶をつがせながら、
「お前も勉強しなくっちゃいけないぜ。慎太郎はもうこの秋は、
大学生になるんだから。」と云った。
洋一は飯を代えながら、何とも返事をしなかっ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
らかた》は閲覧人で埋《う》まってしまった。
机に向っているのは大抵《たいてい》
大学生で、中には年輩の袴《はかま》羽織や背広も、二三人は交っていたらしい。それが....
「蜃気楼」より 著者:芥川竜之介
一
或秋の午頃《ひるごろ》、僕は東京から遊びに来た
大学生のK君と一しょに蜃気楼《しんきろう》を見に出かけて行った。鵠沼《くげぬま》....
「早春」より 著者:芥川竜之介
大学生の中村《なかむら》は薄《うす》い春のオヴァ・コオトの下に彼自身の体温を感じ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
目の窓 すでに午後十時五十八分であった。 ○○刑務病院の小さな鉄門に、一人の
大学生の身体がどしんとぶつかった。 「やに早く締めるじゃないか」 と、一言文句....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
の停車場だったと見え、長い生け垣のあるプラットフォオムだった。そこには又Hと云う
大学生や年をとった女も佇んでいた。彼等は僕の顔を見ると、僕の前に歩み寄り、口々に....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
れるかも知れないと思ったので。 つまり、友だちが暑中休暇後に上京する――貧乏な
大学生で――その旅費の幾分を割いて、一所に連れて出てもらいたかったので。…… ....
「死体室」より 著者:岩村透
ければ、いけないと云うから、致方なく、京都の某病院へ入りました。その時、現今医科
大学生の私の弟が、よく見舞に来てくれて、その時は種々の談の末、弟から聴いた談です....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
図いやア万年泣拝という手紙を何本も発表してやると力んでいた。その代りに当時はマダ
大学生であった佐々醒雪、笹川臨風、田岡嶺雲というような面々がしばしば緑雨のお客さ....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
ある。 たしか高等学校から大学へうつる途中の夏休であったと思う。あたり前ならば
大学生になれた悦しさに角帽をかぶって歩いてもいい時であるが、私は何んだか世の中が....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
した。ナイト・ガウンがそれにつれてぶるぶるとふるえた。 博士は、グリッフィンが
大学生のころから、ひどくおこりっぽい感情のはげしい男だったのを思いだして、一生け....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ことから安かったのである。もちろん私たちはそれを承知で借りたわけだ。お雪はここで
大学生相手の下宿をはじめ、私は私で近郊の牧場にむぎぬかとか、ふすまを納めるまぐさ....