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「大学者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大学者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青木の出京」より 著者:菊池寛
。雄吉は、北田博士に対しても、十分な尊敬を持っていたが、彼の崇拝する青木が天下の大学者たる北田博士を一言の下に片づけるその大胆さを、痛快に思わずにはおられなかっ....
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
人生は死に向って不断に進軍|喇叭《らっぱ》を吹いて居る』と、遉《さすが》は米国の大学者丈あって、真理を道破して居るようです……」と云った時には、譲吉は馬鹿々々し....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
いうことは一種特別の天職だと私は思っております。よい先生というものはかならずしも大学者ではない。大島君もご承知でございますが、私どもが札幌におりましたときに、ク....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
まず『白猿伝』を申し上げます。この作者の名は伝わって居りません。唐に欧陽詢という大学者がありまして、後に渤海男に封ぜられましたが、この人の顔が猿に似ているという....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ょう、宙をふわふわやるのは……」 「さあどうですかなあ。とにかく赤見沢博士という大学者は仔猫を宙に浮かせるような奇妙な実験をしてみせる、恐るべき人物です」 「そ....
戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
険博士というのは、この程、ソヴェトから帰って来た近代に稀なる科学的天才といわれる大学者で、しかも彼は、昔金博士を教えたことがあり、つまり金博士の先生だから、大博....
火星兵団」より 著者:海野十三
ながら、しんみりと、ただ今の気持を先生に話した。 「じゃあ、蟻田博士が、とうとい大学者であることを、大江山さんはみとめたわけですね」 「まあまあ、それに近いと思....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
のと判断されても仕方がない。西洋の文明国ならどこの国へ行っても、その国の俳優が、大学者などと少しも違わない調子で、演劇の専門的な薀蓄を傾け、一般国民に公の場所で....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
な」二人の男が笑いながら訊いた。 と、友吉も笑い声を立てたが、「老人で、鯨で、大学者だそうだ。そうして北条のお殿様にとっては、恐ろしい敵だということだ」 ....
良夜」より 著者:饗庭篁村
ねば潜れず、東京へ出て我が才識を研ぎ世を驚かすほどの大功業を建てるか、天下第一の大学者とならんと一詩をのこして新潟の学校を去り在所にかえりて伯父に出京の事を語り....
流刑地で」より 著者:カフカフランツ
うでしょう。『各国の裁判手続きを調査するよう使命を帯びておられるあるヨーロッパの大学者は、古い慣例によるわれわれの手続きは非人間的なものである、といわれた。この....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
そのアムド・カーサンという人はさきに私が老僧から教えられて居った文法及び修辞上の大学者であるという。 そこでその人の所へ参り相当の礼物を差し上げてそれから来意....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れば、ユダヤ人は得意になりて、「そのスピノザは元来ユダヤ人でありて、ユダヤ人中の大学者である」と説明して聞かせしもおもしろかった。 船中にては各週日曜、朝夕二....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
でそう云う風に修行し続けるのだ。そして 天分相応な、吹けば飛ぶような家を建てる。大学者だって、家が落成するとまでは行かぬ。 所で君の先生だが、あれは修養のある人....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
でもあのように名人になれる」というと、寂蓮が「歌ほど難しいものはない、顕昭ほどの大学者でも歌はまずい」と応酬した、という伝説のある通り、顕昭の歌は冴えなかった。....