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大宅
「大宅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大宅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
か」 「まったくおお物騒。馬鹿に世間がそうぞうしいので驚きますよ。山卯の若い衆が
大宅太郎《おおやのたろう》を気どって出かけると、蝦蟆《がま》の妖術よりも恐ろしい....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
を鳴らしつつ、塩辛声《しおからごえ》して、 「……姫松《ひめまつ》どのはエ」と、
大宅太郎光国《おおやのたろうみつくに》の恋女房が、滝夜叉姫《たきやしゃひめ》の山....
「山吹町の殺人」より 著者:平林初之輔
のちょっとしたインテリジェンスの閃《ひら》めきとをさえもっておればそれで沢山だ。
大宅《おおや》――これから彼の本名で呼ぶことにしよう――
大宅|三四郎《さんしろう....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
三 モーラリスト及び風俗評論 最近文壇の内外では局外批評論が相当盛んである。
大宅壮一によると私自身も亦一人の局外批評家だそうである。そこで私も亦局外批評なる....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
問題にしている通りだが(『朝日』の佐々・杉山・笠・大仏、『東日』『大毎』の菊池・
大宅・高田・木村・久米・横光、『読売』の石浜・馬場・其の他夕刊執筆の諸家)、実は....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
枚小袖もずるりとした、はだかった胸もとを、きちりと紫の結目で、西行法師――いや、
大宅光国という背負方をして、樫であろう、手馴れて研ぎのかかった白木の細い……所作....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ら扱いにくい。 「チチーン、シャン、チチチ、チチチン。(鼓の口真似)ポン、ポン、
大宅の太郎は目をさまし……ぼんやりしないでさ。」 「馬鹿、雑巾がないじゃないか。....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
○ 夕闇は路たづたづし月待ちて行かせ吾背子その間にも見む 〔巻四・七〇九〕
大宅女 豊前国の娘子|
大宅女の歌である。この娘子の歌は今一首万葉(巻六・九八四....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でしょう。一九三一年の二月ごろ湯河原に一ヵ月ばかりいたことがある。肝臓のために。
大宅さんだの隆二さんだのが遊びに来て一緒に湯河原の小山にのぼったことがある。こっ....
「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
何か理科の生徒らしい非文学的な無教養を思わせるような気がしてならなかったからだ。
大宅壮一氏は私を本質に於て文学青年だと再三保証して呉れているが、事実その頃は少し....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
紀の国の三輪が崎に
大宅竹助と云うものがあって、海郎どもあまた養い、鰭の広物、狭き物を尽して漁り、家....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
、むしろこれらのものと対立する。菊池寛や中村武羅夫の小説にも幾分この影響がある。
大宅壮一の評論にも、堀口大學の詩にもそれがある。そして最後に百パーセント・モダニ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
長を中心に藤氏の栄華の歴史が書かれると、それは『栄華物語』である。その同じ主題が
大宅世継の昔話として書かれると世継物語ともいえたし『大鏡』ともいえた。世継物語と....
「古事記」より 著者:太安万侶
ニオシビトの命は天下をお治めなさいました。兄のアメオシタラシ彦の命は・春日の臣・
大宅《おおやけ》の臣・粟田の臣・小野の臣・柿本の臣・壹比韋《いちひい》の臣・大坂....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
られている。唯物論研究会を中心として同氏の活動は私の口から云う必要はない位いだ。
大宅壮一氏に云わせると、岡氏は本来、文学青年でヒューマニストで理想主義者であるら....