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「大安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大安の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
り、確かにいわゆる強硬ではない。しかし八紘一宇の大理想必成を信ずるわれらは絶対の大安心に立って、現実は自然の順序よき発展によるべきことを忘れず、最も着実な実行を....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
半開になっていた。彼は私の大それた計画に爪ほども気がついていないらしかった。私は大安心をして、ポーンと丸い色紙を貼りつけたのだった。五十嵐はその柿色の紙風船に見....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
た。そして英からかえって「元気を出しなさいよ」と激励された。 事ここに決まる。大安心をした。 しかしそうなると、どっと感傷が湧き出るとともに、さらになお、何....
超人間X号」より 著者:海野十三
しまったし、これで長いあいだの怪事件も、すっかりかたづきましたな。これでわしらも大安心じゃ」 村長の角谷岳平《かくやがくへい》が、そういって大きなため息をつい....
地獄の使者」より 著者:海野十三
て、あの恐ろしき「地獄の使者」であるところの缶詰が、彼に手渡されたのである。彼は大安堵をして、告白書を焼却したその直後に殺されてしまったのだ。 彼の考えでは、....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
はなれていりゃ、大丈夫だ」 「へえ、そうかね。こっちの船体に異状がないと聞いて、大安心だ」 「なにしろ、灯火管制中だから、明りをつけて検査するわけにはいかないが....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
だ。かねて逃げ路の研究もしておいたから、安心しろ」 私は白木のことばを聞いて、大安心をした。そして早速宝物の音盤と、謎を解く音叉を、紙に包んだ。 「さあ、こっ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
当分ベルリンから抜けられそうもないし、それにひどく退屈しているんですから、生命の大安売、僕の体を気前よく賭けまさあね」 と、僕はその朝リーマン博士の前で、あっ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ちろん、東京本社でも大喜びだったし、この怪事件にふるえあがっていた土地の人々も、大安心をしたのであった。 調査隊の取調べが始った。さすがにその道の老練家たちだ....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
おくれ!」 「なにっ? おお、なるほどお前さんは人造人間じゃない」 と大辻は、大安心の顔で叫んだ。どうもふしぎだ。一体、正太は何を大辻に見せたのであろうか? ....
第四次元の男」より 著者:海野十三
して、話しかけたのではないかを知るためだった。 その結果、わたくしは、初めて、大安心をすることができた。わたくしの後には誰もいなかった。廊下は、奥の方まで素通....
露肆」より 著者:泉鏡花
でない女房を引附けているのがある。 時節もので、めりやすの襯衣、めちゃめちゃの大安売、ふらんねる切地の見切物、浜から輸出品の羽二重の手巾、棄直段というのもあり....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
来てて、小波さんが書く間の繋として僕が書き送ったものである。例の五枚寸延びという大安売、四十回ばかり休みなしに書いたのである。 本人始めての活版だし、出世第一....
迷信解」より 著者:井上円了
※星、計都星を加えたるものを九曜という。つぎに、六曜とは先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口とて、暦書の上に掲げてあり、その繰り方は正月ならば先勝を朔日とし、友引....
活人形」より 著者:泉鏡花
を貴下は、初物をせしめるばかりか、生涯のなぐさみにするのだもの、こちらは見切って大安売だ。千円は安価いものだね。「それもそうじゃな。どれ、一つ杯を献そう。この処....