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大官
「大官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
める。 クラツバートン氏によれば、氏がカトウンガの酋長に謁見した時、二十余名の
大官がいずれも腰まで裸になって、腹這いになったまま顔も胸も土まみれになって酋長の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ラトンの弟子のアリストテレスはあるデメーテル僧から神を冒涜したといって告訴され、
大官アレオパガスから死刑を宣告されたが、際どくもユーボェア(〔Eubo:a〕)の....
「東京要塞」より 著者:海野十三
て、何とはなく背中がぞくぞくと寒くなるのを覚えた。 その日の所見を、その後、某
大官の前で、帆村は次のように報告している。 「なんとかしてその漆喰の見本を、せめ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
て伸び上る気持ちになって来るのが抑えきれなかった。 香具山の南の裾に輝く瓦舎は、
大官大寺に違いない。其から更に真南の、山と山との間に、薄く霞んでいるのが、飛鳥の....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
「あの辮子は悪い人から酒に盛りつぶされて剪り取られたんです。本来あれがあればこそ
大官になれるんですが、今となっては仕方がありません。長く伸びるのを待つばかりです....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
スタンチノーブルへ観光に来たのだそうでございます。ところが白昼|誘拐かされ朝廷の
大官に売られたのをその
大官がさらにそれを皇帝に献じたということです。娘は私に云う....
「神経」より 著者:織田作之助
し、色気があるのかないのか、いや色気などといういい言葉が勿体ないくらいだ。政府の
大官はいかなる場合にも屏風と植木鉢を聯想させるような声を出す。座談会の出席者は、....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
して何をやりだすかわからないと警告した。 そこで、アレキサンダー一世は、剛頑の
大官チェルニシェフを特派大使として仏国へ派遣した。 世界征服を心掛けているナポ....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
所謂大事件よりも、はるかにニュース的価値のある場合もあろう。たとえば、正面切った
大官の演説内容よりも、演説の最中に突如として吹き起った烈風のために、
大官のシルク....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
った時代だから、忽ち東京中の大評判となって、当時の新らし物好きの文明開化人を初め
大官貴紳までが見物に来た。人気の盛んなのは今日の帝展どころでなかった。油画の元祖....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
議な事には両川とも功名心が薄く、各々数年露国に留学して帰朝した後、しばしば先進の
大官から重要の椅子を薦められても決して肯んじないで、一は終生微官に安んじ、一は早....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
仕掛けであって、有力なる縉紳貴女を初め道学先生や教育家までが尽く参加した。当時の
大官貴紳は今の政友会や憲政会の大臣よりも遥に芸術的理解に富んでいた。 野の政治....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
てチベット国において一大疑獄事件が進行しつつあるという事を聞きましたが、それを貴
大官らの力によって救済せられん事を歎願するためであります。その次第は私がラサを出....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
しながら、それでもエセックスは時間とエネルギーの僅かな余裕を見出して、司法部内の
大官へ三通の手紙を書いて、如才ない、熱をこめた文章で、自分の友だちを推挙した。フ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
平民はかえって新賤民となるというような、甚だしい混乱状態を生じて来た。 朝廷の
大官を始めとして、貴族等ひとり専横を極め、荘園の名の下に天下の田園を壟断して、国....