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大宮
「大宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
鋭い御批判を御漏《おも》らしになるばかりでございます。
いつぞや大殿様が、二条
大宮の百鬼夜行《ひゃっきやぎょう》に御遇いになっても、格別御障りのなかった事が、....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
「ないの」 「妹は?」 「芸者を引かされるはず」 「どこにつとめているの?」 「
大宮」 「引かされてどうするの?」 「その人の奥さん」 「なアに、妾だろう」 「....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
手の届きそうなところに架空線がブラブラしているし、大通りの両側のポールにはまるで
大宮殿の廊下のように同じ形の電灯が同じ間隔をもって、ずっと向うの方まで点いて居り....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
をうしろに引きながら。 ◯こんなことになったのも、サイパン島をはじめテニアン島、
大宮島(グアム島)が敵の手に渡ったためである。 うわさによると、敵はB29を発....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
て盆地《ぼんち》が作られ、そこに巨大なる大理石材《だいりせきざい》を使って建てた
大宮殿《だいきゅうでん》があったが、今から二千年ほど前に戦火に焼かれ、砕かれ、そ....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
” 報告は、櫛の歯をひくように、烏啼天駆のところへ集ってくる。 しばらくして
大宮駅から報告があって、袋探偵は座席で毛布にくるまって寝入っていると知らせて来た....
「超人間X号」より 著者:海野十三
う》の機械があって、東京において、もっとも進歩した病院の一つであった。 院長は
大宮山博士《おおみややまはかせ》だった。 谷博士は、じつは
大宮山博士をいつも攻....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
。 「隊長どの、警報電話であります」 「警報かッ」中尉は鸚鵡がえしに叫んだ。 「
大宮聴音隊発警報」 「ウム」 「本隊は午前三時十五分に於いて、北より西に向いて水....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
掛けて好きでござる。そればかりは決して御辞儀申さぬぞ。林間に酒こそ暖めませぬが、
大宮人の風流。」 と露店でも開くがごとく、与五郎一廻りして毛布を拡げて、石段の....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
る…… が、大人に道徳というはそぐわぬ。博学深識の従七位、花咲く霧に烏帽子は、
大宮人の風情がある。 「火を、ようしめせよ、燠が散るぞよ。」 と烏帽子を下向け....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、帰幽後ざっと八十|年位にしかならぬとのことでございました。父親は相当高い地位の
大宮人で、名は狭間信之、母親の名はたしか光代、そして雛子は夫婦の仲の一粒種のいと....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
えているが、それさえ人柄に依って威厳的に可恐しゅうはなく、かえって百人一首中なる
大宮人の生したそれのように、見る者をして古代優美の感を起さしむる、ただしちと四角....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
うです。そら、そういった工合で、東京中は喰い詰める――し、勿論何でさ、この近在、
大宮、宇都宮、栃木、埼玉、草加から熊ヶ谷、成田、銚子。東じゃ、品川から川崎続き、....
「西航日録」より 著者:井上円了
ちろん、丘陵だも見ることを得ず。実に大国の地勢なり。カルカッタ着後、哲学館出身者
大宮孝潤氏をその寓居にたずね、当夕ここに一泊す。氏は久しくインドにありて、多年サ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
である。この作戦は成功した。結局私はその男の家に世話になることができた。男の名は
大宮定吉と言い、私の推察どおり大漢土木公司の親方であった。与えられた仕事は京城市....