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大家
「大家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
「ははあ、やっぱりそういうものでございますかな。手前などの量見では、先生のような
大家なら、なんでも自由にお作りになれるだろうと存じておりましたが――いや、天|二....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
私にも私自身がわからなくなってしまいました。つきましては、先生のような倫理学界の
大家の御説を伺いましたら、自然分別もつこうと存じまして、今晩はわざわざ推参致した....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
か、――と云うよりもそれは二度と聞かずに、女だと云う事さえわかりました。こう云う
大家《たいけ》の茶座敷に、真夜中女の泣いていると云うのは、どうせただ事ではありま....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
ン・カンという名高い婆羅門《ばらもん》の秘法を学んだ、年の若い魔術《まじゅつ》の
大家なのです。私はちょうど一月ばかり以前から、ある友人の紹介でミスラ君と交際して....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
いにしても、憾《うら》むところはないではありませんか?」
※王《うんおう》の両
大家は、掌《たなごころ》を拊《う》って一笑した。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
その間にドイツやオランダに遊歴して、オストワルト、ヴァントフ、ボルツマンのごとき
大家と共同研究を続行しながら次第にこの基礎を固めていった。ギーセン大学からの招聘....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
かし警察はピストルを持っている。兵隊さんは機関銃を持っている。いかに剣道、柔道の
大家でも、これではダメだ。だから甚だ迂遠な方法であるが、言論戦で選挙を争っている....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
始末です。断じて、決して、あなたと知って逃げたのではありません。」 しまった!
大家が家賃の催促でも済んだものを、馬鹿の智慧は後からで、お京のとりなしの純真さに....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
無知の東京帝大理学部の排斥により同大学を追われたのは二十余年前である。英国理学の
大家、エレクトロン首先研究者、クルクス管の発明者、ローヤル・ソサィティ会長の故ク....
「鴨猟」より 著者:芥川竜之介
僕等の船の船頭の一人も矢張り猟の名人だということである。しかしかゝる禽獣殺戮業の
大家が三人も揃っている癖に、一羽もその日は鴨は獲れない。いや、鴨たると鵜たるを問....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
の芝居の二階で遇った事がある。その時は糸織の羽織か何か著て、髪を油で光らせて、甚
大家らしい風格を備えていた。それから新思潮が発刊して一年たった年の秋、どこかで皆....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
り、十五の歳新潟へ出て英学をせしが教師の教うるところ低くして予が心に満足せず。八
大家文を読み論語をさえ講義し天下を経綸せんとする者が、オメオメと猿が手を持つ蟻が....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
関する実験的研究。マックスウェルはこれから光の電磁気説を想いついて、理論物理学の
大家となり、またエヂソンも面白がって読み耽けり、大発明家となった。 この本は普....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
に出品したらというんだが、奴、つむじ曲がりで、うんといわないばかりか、てんで今の
大家なんか眼中になく、貧乏しながらも、黙ってこつこつと画ばかり描いていた。だから....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
様で、エルベ、オーデル両河は大王の作戦に重大関係がある。 十七世紀ボーバン等の
大家が出て築城が発達し、各国が国境附近に設けた要塞は運動性に乏しかった軍の行動を....