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「大審院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大審院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:ゴーゴリニコライ
あるべきいわれがありません。お召しになっている、その略服のボタンから拝察すれば、大審院か、あるいは、少なくとも司法機関にお勤めのはずですが、僕は文部関係のもので....
振動魔」より 著者:海野十三
た。 それから、満二ヶ年の歳月が流れて、公判のあとに公判が追いかけ、遂に先頃、大審院の判決もすんで、ここに一切の訟訴手続きが閉鎖されることになった。それから僕....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
鳥居坂御殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、 公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本赤十字社の一部ないし大部の焼失をみたほか、 帝国ホ....
縮図」より 著者:徳田秋声
暇をもらって出て行き、小寿々はお座敷へ行っていた。そのころ猪野の詐欺横領事件は、大審院まで持ち込まれ、審理中であるらしく、猪野はいつも憂鬱そうに、奥の八畳に閉じ....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
は知らぬ。「一無辜を殺して天下を取るも為さず」で、その原因事情はいずれにもせよ、大審院の判決通り真に大逆の企があったとすれば、僕ははなはだ残念に思うものである。....
獄中記」より 著者:大杉栄
連中も、一審で無罪になったのを検事控訴の二審でまた無罪になり、さらに検事の上告で大審院から仙台控訴院に再審を命ぜられ、そこで初めて有罪になったのをこんどはこちら....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
住居する法官である。去年まず検事補に叙せられたのが、今年になって夏のはじめ、新に大審院の判事に任ぜられると直ぐに暑中休暇になったが、暑さが厳しい年であったため、....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
云われている。 相続後の家政は大概、書記や執事や代言人に任せてあって、彼自身は大審院の役をつとめるだけであった。家作の修理などを執事がすすめてもなかなか受入れ....
嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
在の裁判官もしばしばこれを試みます。その最も顕著な一例は、去る大正九年九月一日の大審院判決に現われた事実です。事件の大要は次のとおりである。ある人が妻子を故郷に....
猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
そのうちでも、某というのは一頭地を抜いた名家で今は退職しているが、この家の長男は大審院の判事まで栄達した人である。その人の妹に素晴らしい美人があった。 兄が東....
小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
れを批判させてみるのが、一番適当な方法のように思われるのです。 今、一つ日本の大審院判決を例にひいてお話をしますと、ある時ある所に一人の男がありました。ところ....
審判」より 著者:カフカフランツ
葉の響きは抗しがたいものがあったので、Kは全然返事をしなかった。 「でもあなたは大審院なんかの裁判で仕事をするんで、屋根裏なんかでするんじゃないでしょう」と、彼....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ない。ブウス氏は、アントニイ・ベエコンの下まわりの一人だったが、気の毒にも、突然大審院の法廷で、苛酷な罰金と、禁錮と、そして両耳を削がれる刑をいい渡されたのだっ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。大教区裁判所の判決を不当なりとするものは、政府の枢密院に上申することを得。これ大審院なり。 英国教宗にては、小教区中に毎年一回会議を設けて諸事を評定す。これ....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
百合子はすねたようにつんとした。 博士はわざと親類書を声高かに読み上げた。 「大審院判事の子息で弁護士か、姉さんが大学教授法学博士に嫁すとあるから家には小姑は....