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大小
「大小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大小の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
は、世々|尾紀水三家《びきすいさんけ》の次を占めている。勿論、裕福な事も、当時の
大小名の中で、肩を比べる者は、ほとんど、一人もない。だから、その当主たる斉広が、....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
を売るような作家や画家は、屏息《へいそく》せざるを得なくなります。何しろ、価値の
大小が、明白に数字で現れるのですからな。殊にゾイリア国民が、早速これを税関に据え....
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
ちは要冬青《かなめもち》の生け垣や赤※《あかさび》のふいた鉄柵《てつさく》の中に
大小の墓を並べていた。が、いくら先へ行っても、先生のお墓は見当らなかった。
「も....
「尼提」より 著者:芥川竜之介
た厠溷《しこん》も多くはない。城中の人々はそのためにたいていはわざわざ城外へ出、
大小便をすることに定《き》めている。ただ波羅門《ばらもん》や刹帝利《せっていり》....
「沼地」より 著者:芥川竜之介
地の草木からも恍惚《こうこつ》たる悲壮の感激を受けた。実際同じ会場に懸かっている
大小さまざまな画の中で、この一枚に拮抗《きっこう》し得るほど力強い画は、どこにも....
「早春」より 著者:芥川竜之介
室へはいった。カナリヤ、錦鶏鳥《きんけいちょう》、蜂雀《はちすずめ》、――美しい
大小の剥製《はくせい》の鳥は硝子越《ガラスご》しに彼を眺めている。三重子もこう言....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
とは常に困難である。少くとも成すに足ることを欲するのは。
又
彼等の
大小を知らんとするものは彼等の成したことに依り、彼等の成さんとしたことを見なけれ....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
関先から大手まで、厳しく門々を打たせてしまった。これを見た大手先《おおてさき》の
大小名の家来《けらい》は、驚破《すわ》、殿中に椿事《ちんじ》があったと云うので、....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
説家」と云う大講演をやったこともある。もっともその講演によれば、最近の亜米利加の
大小説家はロバアト・ルイズ・スティヴンソンかオオ・ヘンリイだと云うことだった!
....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
法の穽《あな》に陥れられてしまったのでしょう。うす暗い裸蝋燭の火がまたたく中に、
大小さまざまの黒い蝶が、数限りもなく円を描いて、さっと天井へ舞上ったと思うと、そ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
見合の時の良人の服装でございますか――服装はたしか狩衣に袴を穿いて、お定まりの
大小二腰、そして手には中啓を持って居りました……。 婚礼の式のことは、それは何....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
に見る多方面の霊媒であった。彼を通じて起った、主なる心霊の現象を挙ぐれば、(一)
大小の敲音、(二)種々の光、(三)種々の香気、(四)種々の楽声、(五)直接書記、....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
が日本の本土と沖縄においてもアメリカの軍事基地があります。しかも、これがしだいに
大小の核兵器でかためられようとしているのであります。日中両国民はこの点において、....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
りをしたが、獄房の中へもシャバのタヨリが伝わってくる。ある房から新潟県の木崎村で
大小作争議が起っていることを知らされた。私は友人の三宅正一、稲村隆一の両君が活躍....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
以前には溝よりも堀に近かったのであろう。僕の叔父は十何歳かの時に年にも似合わない
大小を差し、この溝の前にしゃがんだまま、長い釣竿をのばしていた。すると誰か叔父の....