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大尽遊び
「大尽遊び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大尽遊びの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ジングの代りに何百ポンドと入ってる。(註五〇)ところで、大概の奴らはそれをラムや
大尽遊びに使っちまって、またぞろシャツ一枚で海へ出かけるという訳さ。だが己のやり....
「魔都」より 著者:久生十蘭
「おお、そうですか。何しろ印東の旦那と岩井の且那は、モロに皇帝に喰い下って巴里で
大尽遊びをしていなすった方だから、その旦那がそう言われるならそれに違いないだろう....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
っていた藤吉は勘次の方をちらっと見たなり吐き出すようにこう言った。吉原《なか》で
大尽遊びをして来たと景気のいい嘘言《うそ》を吐こうと思った勘次は、これでいささか....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
まわったのかしら。今まで、男の中にまじりあって、その男が何とも思えず、女だてらに
大尽遊びをして、色子や男芸者に水を向けられても、どんな気もしなかった私だけれど…....
「紅梅の客」より 著者:吉川英治
ないからそれでかんべんして貰う。つい先々月頃のこととか。その今ちゃんが身不相応な
大尽遊びをやってしまった。吉原でである。なお念のため断わっておくならば、今日の吉....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
間は、名と地位である。国禁の密貿易では、白昼、晴れて金費いもできず、祇園、島原で
大尽遊びも、すぐ足がつく。 犬公方の悪政の下で、天下、不平の声にみちている。世....