大尽風[語句情報] » 大尽風

「大尽風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大尽風の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
あらくれ」より 著者:徳田秋声
るんだってさ。これも東京の人で、彼方《あちら》へ往く度《たんび》に札びら切って、大尽風をふかしているお爺さんが、鉱山《やま》が売れたら、その女を落籍《ひか》して....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ので、すぐに港崎町の廓通いをはじめて、岩亀楼の小秀という女を相方に、身分不相応の大尽風を吹かせていたが、所詮はボーイの身の上でそんな贅沢遊びが長くつづく筈はない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ような手つきで、バラッと投げ散らしました。 がんりきの百は、角兵衛獅子を相手に大尽風《だいじんかぜ》を吹かしていると、妙義の町の大人も子供も、その騒ぎを聞きつ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
てでもいるような気位になるのも是非がないでしょう。そこでこの八景めぐりが自然にお大尽風を吹かせるような景気になって、そこは、相当の要所要所へ金をきれいに使うこと....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
切りが、はや市中の話題を独占してしまったが、詰まる所は、尾彦楼お筆の時代錯誤的な大尽風となってしまい、その如何にも古めかし気な駄駄羅振りには、栗生武右衛門チャリ....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
様で。どうもこの文無しで宿を取る人間に限って、大きな顔をして威張り散らして、散々大尽風をお吹かせの上、いざ御勘定となると、実は、とお出でなさいます。一番これが性....