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「大川口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大川口の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
島と内地との交通は、とだえてしまう。それで、秋から翌年の春まで、龍睡丸は、東京の大川口につないでおくのだった。これは、まったくむだなことで、そのうえ、船の番人だ....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
が、新佃島《しま》全体ででもあるような感じに、庭の芝草までが青んで生々してくる、大川口《おおかわぐち》の水ぎわに近い家の初夏だった。 「ここが好《え》いぞ、いや....
深川女房」より 著者:小栗風葉
合同様な遊船宿のそれではない、清国の津々浦々から上って来る和船帆前船の品川前から大川口へ碇泊して船頭|船子をお客にしている船乗りの旅宿で、座敷の真中に赤毛布を敷....
夏の町」より 著者:永井荷風
対にこの度は左側なる深川《ふかがわ》本所《ほんじょ》の岸に近く動いて行く。それは大川口《おおかわぐち》から真面《まとも》に日本橋区《にほんばしく》の岸へと吹き付....
日和下駄」より 著者:永井荷風
色の見捨てられてしまったのに反して、荷船の帆柱と工場の煙筒の叢《むらが》り立った大川口《おおかわぐち》の光景は、折々西洋の漫画に見るような一種の趣味に照して、こ....
破れわらじ」より 著者:三好十郎
りゃいいがね。 肥前 うん……。 どこからか、非常にたくさんの人の声で、まるで大川口に潮が寄せてくるように、木びき歌が響いてくる。 (合唱又はハミング)そのハ....