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大師堂
「大師堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大師堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
明け六ツ頃に神田の家を出て、品川から先は殊にひどい雪どけ道をたどって行って、
大師堂の参拝を型のごとくに済ませたのは、その日も午を過ぎた頃であった。 「さあ、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のいる所は本社の右手の高い森の中で、そこまではまだ八町ほどある、そこへ行くまでに
大師堂を左にと下れば御禊《みそぎ》の滝があるのであります。 大した滝ではありま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 土肥庄次郎が同行の一人というのは、ずんぐりと肥った伝法な男で、これは
大師堂五郎魔であります。庄次郎と五郎魔とは、後《おく》ればせに、ちょっと来て、主....
「秋の幻」より 著者:豊島与志雄
菅笠に草鞋脚絆の姿で、白木の杖をついた女の巡礼者達は、彼の屋敷のすぐ側に在る
大師堂の方から、疲れた足を引きずって来て、一杯の渋茶に喉を濡した。額に皺の寄った....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
きだした、――八坂八浜を行くのである、風雨のすきまから長汀曲浦を眺めつつ急ぐ、鯖
大師堂に参詣する、風で笠を吹きとばされ、眼鏡もとんでしまって閉口していたら、通り....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
たしは冷々します。」 お松は溜息まじりで言った。弥太郎の妻のお松と下男の久助は
大師堂参詣をすませて、桜の木かげに待たせてある親子ふたりを連れて門前へ出ると、そ....
「放水路」より 著者:永井荷風
王子《おうじ》の間を往復する乗合自動車とが互に行き交《ちが》っている。六阿弥陀と
大師堂へ行く道しるべの古い石が残っている。葭簀張《よしずば》りの休茶屋もある。千....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
をさすように、この上の院のお墓、御影堂、観月亭。――また彼方の求聞持堂、護摩堂、
大師堂、食堂、丹生高野神社、宝塔、楼門など、ほぼ一望にすることができましょう」 ....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
ていた人も少くはなかったので、こんな伝説が弘く行われたのでもありましょう。高野の
大師堂では、毎年四月二十一日の御衣替えに、
大師堂の御像の衣を替えて見ると、いつも....