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「大帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
。 事務員は、伸子を見た。そして、だまって頭をふり、目の前に開いてある室割りの大帳簿の上で右の手のひらをひろげて見せた。御覧のとおりという、しぐさであった。満....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
無作法な態度で、ドシドシ満洲国を承認して東洋モンロー主義を高唱しつつ、列国外交の大帳場たる国際聯盟の前にアグラを掻いている。おまけに、自国の陸軍を常勝軍と誇称し....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を、彼は見てきたのだった。整理公債の変動に立ち会ってきたのだった。そして彼は公債大帳をあまり信用しなかった。「カンカンポア街の銀行だけじゃないか、」と彼は言って....
失うた帳面を記憶力で書き復した人」より 著者:南方熊楠
何某誰殿へ、使い誰と、一字一点毛頭まで、うの毛ほども違いなく、両手に提《さ》げる大帳を半日ばかりに書きしまい、これでも銀《かね》にならぬかと、空嘯いておわしけれ....