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大庄屋
「大庄屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大庄屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
かに警戒せしめていた。 所が、幸村、父昌幸の法事を営むとの触込みで、附近の名主
大庄屋と云った連中を招待して、下戸上戸の区別なく酒を強い、酔いつぶしてしまい、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の桶みたようなのがいくつも転《ころ》がっている。何のことはない、二十代もつづいた
大庄屋《おおしょうや》の台所へ来たようなものです。 おまけに、長押《なげし》に....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
仁、我等式百姓に、別荘づくりは相応わしからぬ、とついこのさきの立石在に、昔からの
大庄屋が土台ごと売物に出しました、瓦ばかりも小千両、大黒柱が二抱え。平家ながら天....
「武州喜多院」より 著者:中里介山
ついたのは家康着用という、麻の小紋の着物だ、これを見ると丈が短く肥った色の黒い、
大庄屋の親分といったような家康の風※《ふうぼう》が眼の前にちらついて来る。 そ....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
決意をひるがえす見込みはないから、先方をうごかす以外に仕方がない。そこで薗原村の
大庄屋惣左衛門にたのんで、伊之吉をうごかすために仲裁の労をたのんだけれども、あく....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
4 植木村お妙の家 今は荒廃しているが、以前はさぞ立派だったろうと思われる
大庄屋の家の母屋の内部。現在では人の出入は勝手口ばかりからなされているらしい。 ....
「真間の手古奈」より 著者:国枝史郎
うにいいました。 「一人のお方は源次郎様と申して、この里を支配なされていられる、
大庄屋のご次男様でございますし、もう一人のお方は喜之介様と申して、江戸の大きな絹....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
子の憑移ったように、路も馬も渉取り、正午頃には早く所口へ着きました。可心は穴水の
大庄屋、林水とか云う俳友を便って行くので。……ここから七里、海上の渡だそうです。....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
4 植木村お妙の家 今は荒廃しているが、以前はさぞ立派だったろうと思われる
大庄屋の家の母屋の内部。現在では人の出入は勝手口ばかりからなされているらしい。 ....
「志士と経済」より 著者:服部之総
貿易網をつくりあげることだった。 竹崎(今|下関《しものせき》市内)の白石家は
大庄屋を勤める旧家で豪商だが、一万石の支藩清末領に属したから宗藩政庁を相手とする....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、こういう私刑の方法を持っていた。 新興の江戸政体には、もう町奉行の組織だの、
大庄屋制度をそのまま厳めしく延長したような職制や民治が体をなしかかっていたが、民....
「脚」より 著者:吉川英治
が力だ。腕も弁もあるしの、学問だって、青梨村じゃ、何というても、彦太だもんのう」
大庄屋の息子と、老百姓が二、三名と、それを焚きつけてる郷士の伜とが、こっそり籾蔵....