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「大廟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大廟の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
然の成行きなり。 熊野は本宮、新宮、那智を三山と申す。歴代の行幸、御幸、伊勢の大廟よりはるかに多く、およそ十四帝八十三回に及べり。その本宮は、中世実に日本国現....
三四郎」より 著者:夏目漱石
トの砂中にうずまるがごとし。常住の我身を観じ喜べば、六尺の狭きもアドリエーナスの大廟《たいびょう》と異なる所あらず。成るがままに成るとのみ覚悟せよ」 これはハ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
た。こういう習慣のために古代の皇居は非常にしばしば次から次へとうつされた。伊勢の大廟を二十年ごとに再築するのは古の儀式の今日なお行なわれている一例である。こうい....
田舎教師」より 著者:田山花袋
、伊勢の一身田の専修寺の中学校に英語国語の教師として雇われて二年ほどいた。伊勢の大廟から二見の浦、宇治橋の下で橋の上から参詣人の投げる銭を網で受ける話や、あいの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
えて、ミカエル尊者、ジョージ尊者等、上帝に祈りて竜を誅した譚となり、以前ローマの大廟《カピトル》に窟居《くっきょ》して大地神女《ボナ・デア》を輔《たす》け人に益....
旅愁」より 著者:横光利一
を、いつものように矢代は好もしく感じた。殊に数学を専門にする槙三のような学生が、大廟に参拝して来て感動を顕わすのを見るのは、杉の葉の匂いに拭き洗われて来た体を見....
日記・書簡」より 著者:宮本百合子
奉国の中心として大神宮を建てたらよろしかろうと云う有難い大御心から、わざわざ伊勢大廟の分祠として祭られたものなのですな、それを斯のように荒廃にまかせて置いてよい....
丹下左膳」より 著者:林不忘
体観念の強い泰軒先生は、どんなに清らかな、またいかにはげしい日本愛をもって、伊勢大廟のおん前にぬかずいたことでありましょうか。 神代ながらのこうごうしさに打た....
狸と俳人」より 著者:田中貢太郎
安永年間のことであった。伊勢大廟の内宮領から外宮領に至る裏道に、柿で名のある蓮台寺と云う村があるが、其の村に....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
を引くものといえましょう。 伊賀の隣りは藤堂藩の伊勢の国であります。それよりも大廟の伊勢というべきでありましょう。四日市や津や松阪や宇治山田は、この国の大きな....
三国志」より 著者:吉川英治
な臣のあるおかげだ」 と、しみじみいわれた。 玉歩は、さらに、彼を伴ったまま大廟の石段を上がられて行った。帝は、大廟に入ると、直ちに、功臣閣にのぼり、自ら香....
三国志」より 著者:吉川英治
う。 (子よ、犠牲になる牛を見ずや。首に錦鈴を飾り、美食を飼わしているが、曳いて大廟の祭壇に供えられるときは、血をしぼられ、骨を解かれるではないか) 徐庶は、....