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大引け
「大引け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大引けの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊の自筆」より 著者:田中貢太郎
枚持ち出せば、今晩の散財は浮いてしまう、と云う、悪いことを考えだしたのじゃ、で、
大引けまで、ちびり、ちびりと飲んだあげく、もう鴇母《やりて》も壮佼《わかいしゅ》....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
す十二三人が、皆影法師。 仲の町も水道尻に近い、蔦屋という引手茶屋で。間も無く
大引けの鉄棒が廻ろうという時分であった。 閏のあった年で、旧暦の月が後れたせい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
甲州の裏表の街道、いずれをも飛んで行く形勢はなくて、意外千万のことには、その夜の
大引け前になって、竜之助は杖をついて、吉原の大門内を忍びやかに歩いていました。 ....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
りましたが、一旦喧嘩をして出た跡ゆえ、向でも容易には帰しませんから遅くなり、遂に
大引け過ぎまで居りましたから、伊之助不図気が附き、 伊「サア遅くなった、店が引け....